第一章
[2]次話
悪質マルチ
ネットのその広告を見てだ、緑川優長い黒髪を縮れさせてポニーテールにした小さな顔に明るい顔立ちがある小柄でスタイルのいい彼女は通っている大学のキャンバスの中で言った。
「胡散臭い広告ね」
「ああ、そうした広告多いよな」
交際相手の青山時雄府と眉にきりっとした顔立ちで黒髪をセットした長身の彼は優のスマートフォンを観て応えた。
「ネットもな」
「雑誌の最後のページとかでもね」
「お金が儲かるとかな」
「パワーストーンとかね」
「そういうの多いな」
「こういうのってね」
優は笑って話した、二人ともカジュアルだが秋なので露出はない服装だ。
「大抵詐欺よね」
「というかネタだろ」
時雄は笑って言った。
「もうな」
「騙される人なんていない」
「そんなものだろ」
それこそというのだ。
「本当にな」
「胡散臭過ぎて」
「それでな、大スポみたいなものだよ」
「あの一面に宇宙人出て来るスポーツ新聞ね」
「あそこのネタ信じる人いないだろ」
優に笑って話した。
「だからな」
「こうした広告はね」
「マルチもあるけれどな」
「信じないわね」
「マルチだってちょっと見たらわかるよな」
「胡散臭いって」
「信じる馬鹿いないさ、いたらな」
時雄は笑ったままさらに言った。
「馬鹿の中の馬鹿だよ」
「救い様のない」
「そんな奴だよ」
時雄はそこまでの愚か者はいないと思っていた、だから笑っていた。しかし後日ある話を聞いて優に言った。
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