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仮面ライダーフレア Dragon Knight Apocrypha
Fire Bug Girl
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私達の世界とは異なる異世界、その名はベンタラ。
鏡合わせのようにほとんど瓜二つの世界だが、たった一つだけ異なる点がある。
それはベンタラにはベンタラの守護する仮面の騎士達が存在すること。
―――その名は「
KAME RIDER
(
仮面ライダー
)
」
13人にも及ぶベンタラの守護者達は無辜の人々を守るため日々戦い続ける。
そんな中、一人の少女がこの仮面の騎士達の一人へと加わった。
〜〜〜〜〜
異世界ベンタラ、
統京
(
トウキョウ
)
。
現実世界における日本の東京と同じ名前の響きを持つこの街には様々な高層ビルが並び立ち、夜にも関わらず輝きは失わなかった。
地上の作られた輝きと、夜空の星空が輝く光がよく見えるその狭間……白く聳え立つ電波塔、天空にも届く程の高く聳え立つその塔の展望台フロアの屋上にて、足を投げ出しながら座っている小さな人影があった。
「〜〜〜♪」
甲高い声で鼻歌を歌いながら夜景を眺めるのは、十代後半ほどの一人の少女。
和服の改造したような服装に身を包み、地面に付くほどの紅紫色の羽織りをその上から纏っている。
首元まで切った灰色のボブショットの髪に、緋色の瞳を持った両眼が静かに夜景を見据える。
その黒い手袋をはめた手には黒字にテントウムシの紋章が入ったカードデッキが握られていた。
「さて、と。どうしたものでしょう」
彼女は手にした自分のデッキを横目で視線を向けた後、再び正面に広がる夜景へと戻す。
この目の前に広がる夜の街並みを眺めるのが好きな彼女は、時折この塔……"統京スカイツリー"に人知れず登って、ココにやってくることが多かった。
今回も自分自身の『新しい変化』に少しの戸惑いを覚えた彼女はこの屋上にやってきた。
「まさか私のような変り者が採用されるなんてね」
少女の脳裏に思い浮かぶのは、『自分がこの力を手にしたときの光景』。
―――壮大な雰囲気を醸し出した白い装飾の室内に佇むのは、漆黒のコートを纏った一人の男性。
壮年の容姿を持ったその男性の前に少女は立ち、いつもの大人しい態度から少し緊張した表情が見て取れる。
男は彼女の前に歩いて向かうと、目の前に立ち止まり、あるものを差し出す。
それは、テントウムシの紋章が描かれたカードデッキ……現在存在する13人のライダーとは異なる見たこともないカードデッキ。
少女はそれを見て察する、これは新造された"アドベントデッキ"なのだと。
男は少女に対して言った。
『雛罌粟烈火、これは君が使うデッキだ』
『私の、ですか?』
『このベンタラを守る騎士・仮面ライダーになれ。さすれば君の中に渦巻く欲望も向き合うことができるだろう』
『……わかりましたよ、アドベントマスター。その申し出、受けます
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