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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第18話:銃弾とヤイバ
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を引いた。

「……!」

ダァン、と銃撃音と共に飛んでいくライフル弾は音速を超えた速度で向かっていき、遠くの地上にいるドレイクのボディへと直撃する。
予想外の狙撃を受け、ドレイクの身体に装甲越しで衝撃が襲う。

「ガッ!?」

「何!?風嵐!!」

「だぁっ!?テメェ!」

怯んだドレイクが視界に入り、歌舞鬼を押しのけて彼女の元へと向かう。
その光景を見て、G3-03の手によってようやくチューブの拘束から助け出されたディケイドは『あの時』の事を思い出す。

「今のは、あの時の……!」

それは幽汽との戦いの時、とどめを刺されそうになった小狼を助けた謎の狙撃。
あの時の狙撃によって小狼は助け出され、撤退することができた。
その狙撃手について気になっていたが、その答えは意外にもG3-03の口から明らかになった。

「G5……一条さんが間に合ったか」

「一条……あの時の刑事が?」

そう思って、ディケイドは仮面の複眼を見て、遠くに立つビルの屋上にいる狙撃手の姿を見る。
そこにいたのは、白と黒を基調としたG3に酷似した姿を持つ仮面ライダー……『仮面ライダーG5』が大型ライフルを構える姿があった。
一条が装着したG5は、大型ライフル"GR-07 ケイローン"を構えて次の狙いを定める。

「……!」

再び引き金を引いて狙い撃つG5。
放たれた弾丸はドレイクを庇うサソード目掛けて飛んでいく……対し、サソードは居合の構えを取った後、【何か】を捉えてサソードヤイバーを抜刀する。

「そこだ!」

一閃。
紫の残光が自分へ飛んできたライフル弾を切り裂き、後方の地面へと着弾する。
その場にいた一同すら目を見開いて驚く業を披露したサソードはドレイクを抱えて遮蔽物のある場所までその身を隠す。
サソードは痛がるドレイクに様子を伺う。

「大丈夫か?」

「いったたたぁ……マスクドフォーム越しでもこれはヤバイわぁ」

「そんな軽口叩けるなら大丈夫だな」

「ちょっと、もう少し心配してよ」

冷たくあしらわれた事に抗議するドレイクを差し置いて、サソードは暫しこの状況をどうするか考える。
元々怪人達の監視役として見ているだけのつもりで来ていたのだったが、G3ユニットの参戦に加えてディケイド達の参戦で怪人達が劣勢に追い詰められたため、戦うことになった。
アンノウン(オーヴァーロード)も魔化魍の童子と姫もやられた今、残されたのはサナギのワーム達のみ。
G3ユニットならまだしも、ディケイド達がいる中で彼らが成虫になるまで待つ時間はない。
そう思ったサソードは【ある事】を思いつく。

「風嵐、お前はマシンゼクトロンに戻って、積んである『アレ』を取って来てくれ」

「積んであるっ
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