コネクト〜ニナ、シェリド公太子〜
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仕方ねえな。それで、どこに行きたいんです?」
「ハッハッハ、それでこそヴァン君だ。いくつか目星をつけていてね。まずはこの近くにあるらしいんだが――――――」
その後二人はいくつか盛り場を巡った後、最後に旧市街の公衆浴場で汗を流すことにした。
〜公衆浴場〜
「ああ…………いいね。ハマムとはまた違った趣を感じるよ。」
「疲れにはやっぱこれが一番ってね。昼にはあの総督との会談までこなしてきたみたいですし。」
「ハハ、内容は話せないがまあ確かに気疲れはしたかもしれないな。グラムハート総督――――――オーラがありながらもなかなかのフランクぶりで拍子抜けしたくらいだが。さすが、大国の干渉を跳ねのけるどころか逆に莫大な援助金まで出させて北カルバードを発展させて老若男女問わず支持されるだけはある。」
ヴァンの話を聞いたシェリド公太子はある人物の事を思い浮べて苦笑した。
「まあ、相当なやり手なのは確かでしょうね。ルネと裏で進めている何かといい。」
「ハハ、もしかすると私ではなく妹だったらもっと器用に立ち回っていたかもしれないな。」
「ああ、妹君がいらっしゃるんでしたね。だいぶ歳が離れた。」
シェリド公太子の話を聞いたヴァンはシェリド公太子に妹姫がいる事を思い出した。
「これがまた、私の立つ瀬が無くなるくらい頭の切れる娘でね。王位継承予定ながら不甲斐ない兄を支えようと、何かと口を出してくる始末さ。そんな妹や、偉大な父――――――サルマン公王の期待に応えられればと思っている。」
「へえ…………エレボニアのアルフィン殿下も大変兄弟想いのようでしたから、アルフィン殿下もメンフィル帝国の件が無ければ殿下の妹君のように今もオリヴァルト王子殿下やセドリック王太子殿下を支えていたでしょうね。」
シェリド公太子の話を聞いたヴァンはふとアルフィンの事を思い出して興味ありげな様子で呟いた。
「そういえばヴァン君はエレボニアの総督であるかの”大英雄”殿もそうだが、エレボニアの王族の面々にも伝手があるのだったね。フフ、いずれエレボニアにも訪れて見て回る事も考えている上更に可能であればメンフィル帝国――――――異世界(ディル=リフィーナ)を見て回る事も考えているから、その時はエレボニア王国もそうだがメンフィル帝国への”繋ぎ”をヴァン君に頼ませてもらおうかな?」
「さすがにそれは勘弁して下さい…………確かに業務内容として”仲介役”も請け負ってますが、しがない便利屋風情には荷が重すぎる役目ですよ。」
あることを思いづいたシェリド公太子の話に冷や汗をかいて表情を引き攣らせたヴァンは肩をすくめて自分には荷が重い事を伝えた。
「ハハ、私はそう思わないがね。――――――話を戻すが
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