暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士
第53話 =釣りイベって実際にやったら絶対静かだよね=
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以前、ソラの意識のときにその名前でユカを呼んでしまい恥ずかしくなったのかソラをボコボ
コにしたからだ。圏内だから助かったけど…。しかもそれをやったのが攻略組で行われる会議のとき、まぁほとんど全員が見て
いたわけでそれ以来、この名前が呼ばれることは無かった…本人の前では、だけど。
天使が舞うように次々と足での攻撃や水ブレス攻撃を軽々と避けている。アラウンドステップを使ってないはずなのにそれより
も綺麗に、隙を出さずに避けている。
時折右手が発光し、巨大魚に投剣が刺さっているのを見ると『シングル・シュート』で攻撃をちょくちょくしてるらしい。でも
さすがというべきか敏捷補正+スキル熟練度のおかげで剣が見えない。対プレイヤーになら圧勝できるレベルだぞ…。まぁ狙う
場所を絶対目で定めるからキリトも俺もシステム外スキル《見切り》を完全習得してるから避けるのはたやすいけどな。
と、考え込んでいるうちにあれよあれよという間にHPが黄色へと変化していた。もちろん魚の方が。
時々、投剣でスパッと斬るなんて行為もやってるけど彼女によれば「もし接近戦に急に入ってしまったら」のための対策らしく
アレは練習ってことになるらしい。

おっと……あと一撃で決めるみたいだ。投剣最上級ソードスキル『レイン・モーメント』の構えだ。AIが単純なのかまた噛み付
こうと大きく口を開ける巨大魚。その隙を見計らいソードスキルを発動させ一瞬、消えるように駆け抜ける。
口から尾にかけて一気に貫通したと思ったらHPが急激に減っていきあっという間に空になった。見たくも無いけど体内を見ると
多分投剣がいたるところに刺さってるんだろうなー…。HPバーがなくなった瞬間、この世界のすべてのものに起こる現象で光の
カケラとなってあの巨大な魚は姿を消した。


「お疲れ」

「ありがと…久しぶりにあんなに体動かしたわね…」

疲れた体をほぐすかのように腕を上へ伸ばし思い切り伸びをしている。あのあと、レア釣り竿がドロップしてそれをニシダさん
に渡して、今は帰路についている。あのあといろいろと騒がしくなったがさすがはニシダさんというべきか、一瞬でその場を収
め何事も無かったかのようにつり大会をはじめている。
キリトも負けじと竿を振っているが残念ながらヒットは今のところない。サチたちもおしゃべりをしながら釣りを楽しんでいて
まさかのキリトよりも十分に釣れている。

「…そろそろ、ね」

「何がだよ」

「ボス戦よ……75層のマップもあと少しで全部開けるでしょ?」

「…あぁ……」

75層…今までとてつもなく大きな被害を出してきたクォーターポイントの3つ目…恐らくあの運命の鎌並みの強さはあるとは思
う…

「でも、立ち止まってもいられないしな。精一杯頑
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