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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第11話 ヴェリエ・マーセナルの提案
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聞いているとレイだけが悪いわけじゃないよね?だってそもそもの原因は桐谷が家族の事を本当の意味で分かってなかったんだもん」

優理の意外にも的を得ている答えに一同全員声を出せずにいた。

「………あれ?私間違ってる?」
「い、いや、優理が余りにもまともでしかも的を得ていた答えを出したこのに少々驚いていた………」
「………夜美?一応私、紫天の書の盟主だよ?………それにね、私は見てきたから」

そう言って目を瞑り、思い出すように話し始めた。

「私は星達がこの家に住み始めてからずっとあの中から見てきた。最初はぎこちなくて、それでもレイの優しい気持ちにみんなの心が温かくなっていったのが分かった。その内本当に家族みたいになって私もとても嬉しかった。そしてレイの思いを、星達の思いを互いに知って、一緒に乗り越えて皆が本当の家族になった。だからこそ私も一緒になりたかった………ねえフェリア」
「何だ?」
「今回はレイや桐谷が悪いけど、でも一度しっかり考えるべきだったんだよ。私が思うに桐谷は昔のレイだよ。家族と思いながらも本当の意味で理解していない。だから喧嘩しながらでもしっかり互いに話すべきだったんだと思う」

「優理………」
「大丈夫フェリア。桐谷もそうだけどセイン達もみんな桐谷が大事だから本当の家族になれるよ」

そう言うと家の中に拍手が巻き起こった。

「何、何!?」
「いや、私感動しました!!優理も盟主らしい所あるんですね!!」
「カッコイイよ優理!!」
「今度何か買ってあげよう」

「優理のくせに………」
「盟主らしい所もあるんだな………アタシも驚きだぜ………」

そう言いながら有名人を見つけた野次馬の様に優理を囲む3人。
そして遠くから悔しそうに優理を見るキャロと関心するアギト。

「えっ、ありがとう夜美………じゃなくて何これ!?」
「優理を見直したんだよみんな」

俺がそう教えたが、当の本人はかなり不満そうだ。

「今まで私の事どう思ってたの!?」
「「「「「「ブラコン我侭末っ子」」」」」」
「我侭じゃないもん!!」
「ブラコンは否定しないのかよ………」

そんな事を呟きながらフェリアを見ると、どうやら携帯でメールを確認しているみたいだ。

「どうだった?」
「………無事解決したらしい。心配しなくていいよってセインが」
「そうか………」
「………私は過保護過ぎるかもな?」
「フェリア?」

そんな言葉を呟いたフェリアの顔は少し寂しそうだった。

「ダメっ子達をいつまでも姉として見てやらねばと思っていたが、アイツ等も既に立派になっている。私が手を焼かずとも自分達で話し合って自分達で決められる。私も考えを改めなければな」
「………そうだな。俺達もそうだが人は色々な経
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