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彼は いつから私の彼氏?
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 3日の日は、お昼前に駅でお母さんと待ち合わせをしていた。午前中はお店に出て早退するらしい。私が着替えて、お母さんに教わったように洗面所で軽くお化粧して出て来ると

「おぉ いつもながら 可愛いのぉー お母さんも張り切ったのか?」と、お兄ちゃんが・・・もう、翔琉君ンチに行く時間のはずだが

「まだ 行かへんのー?」

「あぁ 断った 悪いけど 水澄の体調が悪いからってな 一緒に家に居てやりたいからって」

「はぁー? そんなん ・・・ 駅でバッタリしたらー」

「まぁ そん時はそん時でー 俺だけって行くってのも おかしいやろー?」

「そーかなー おかしい カナ? すまんのぉー 気使わせて 兄貴ぃー」

「うふっ そんなんより 楽しんでこいよ おいしいもの喰って 駅まで送って行ってやろうか」

「いいよー ひとりで ダイジョービ!」

「うん 上手にお化粧できたみたいね 可愛らしいわ」と、お母さんに会った時、感激していた。

 電車に乗って準急で一駅、歩いて15分程のところに、そのお店はあった。店の周りは樹々で囲まれていて、奥まったところにある。木の階段を3段ほど上がって玄関があって、静かなお店なのだ。

 向こうの人は先に来ていて、私達が席に着くと、息子さんという男の子が

竹通一真(たけみちいっしん)です 陽光学院高校の3年です」と、先に挨拶をしてきた。真っ白なポロシャツに白い綿パンで何かの宗教の人みたいなんだけど、続いて、お母さんに催促されて、私も

「香月水澄です 太子女学園中学の1年生です」

「まぁ お写真拝見したけど 実際にお会いすると ずっと 可愛いわー ねっ 一真?」

「あっ あー そーだね」と、とりあえず腰掛けた後、予めお料理が頼まれていたのか前菜が運ばれてきて、

「たみちゃん ワイン飲むでしょ」と、ワインが来て、私達にはぶどうジュースで、ワインを口にして、お母さんが

「一真さんは とても 勉強がお出来になってー 陽光学院は大阪でもトップなんでしょ 阪大医学部目指しているなんて ご立派ですよねー」

「いゃーぁ 周りはみんな そんなもんですよー」と、さらっと言っていて、細くて涼し気な眼からは物事を冷静に判断する人なんだという印象を受けたのだ。そして、最初に会ったときも、筋肉質でなくて細身で背が高くて、私と頭ひとつ違ったのだ。

「たみちゃん 久し振りね こうやって会うの 何年ぶりかしら」

「達樹が生まれたときに フーちゃんがお祝いに来てくれて以来 15年位かしら」

「たみちゃんから連絡もらってね びっくりしたのよ」

「えぇ 水澄が今年中学生になったでしょ だから 区切りかなって 今までバタバタして 連絡しなきゃーって思ってたんだけど
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