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香ちゃんと卓球部の見学に行くと、もう入部した新入生が10人位居て、隅の方で並んで 1・ 2 と素振りをしていた。その中でも何人かは先輩が打ち合っている台のまわりで球拾いをしている様子だった。でも、部員の数はすごく居るように思えた。卓球台も3台が2列に並んで全部で6台でそれぞれが打ち合っていた。
「すごい迫力っていうか 熱気だったね あんなの ついていけるかなぁー 水澄ちゃんはどう?」
「そうね でも 何でも 最初はそんなもんじゃぁない? 飛び込んでいかなきゃー 始まんないよ」
「そーだよねー あのね ウチのお母さん この学校の出身で卓球部のOBなんだ だから、卓球部に入れってー」
「あっ そーなんだ じゃぁ やろうよー」
「だよね 水澄ちゃんも 一緒だしね」
次の日、二人で入部希望ですって言いに行ったら、部長って人が
「そう 小学校で経験あったの?」
二人とも 「ありません 初めてです」と、言ったら
「そう 最初は球拾いを1か月ほど その後は 素振りを1か月ほど練習してから、ようやく球に触れるってのが・・・ 新人は練習の前後に体育館の掃除もあるしね ウチのやり方なの その間にやめて行く人が半分位居るのよー どう 我慢出来る?」
「ハイ! やります」と、言ったものの やってみなければ、続ける自信もなかったのだ。
「うん あかり先輩から聞いているわ たぶん 入部申し込みに行くわって ちょっと変わった子なの パワーを秘めているかもって あの人 この春までウチのクラブだったの 高校のね」
「えー 同じ駅から乗るんですけど・・・ 私 何にも・・・普通・・・です」
夜、お母さんにクラブに入ることにしたと報告すると
「あつ そう いいんじゃぁない オリンピック行けるといいね!」と、気楽に返事をしていたが、お兄ちゃんには
「水澄ちゃんが卓球部に入るんだって 帰り 遅くなるから 達樹 駅まで迎えに行ってあげてね!」
「えっ エッ なんでー」
「何でって 女の子を暗い道を一人で帰らすわけに行かないでしょ!」
「そーなんだけど 自転車だろう? 大丈夫だよ」
「その自転車が危ないのよー 絶対に女の子 ひとりなんてー ダメ!」と、厳しい口調だった。
「だけど、朝は良いわよー 帰りはお母さんがその自転車 乗って帰って来るわー」
「ふ〜ん 毎日かよー」
「そうよー あなたも可愛い妹がトラブルに巻き込まれたりすると嫌でしょ! お母さんも 交代するわよー お父さんもね」 飲み始めようとしていたお父さんは、口まで持っていっていたグラスを止めていたのだ。だけど、口ん中でモコモゴ言った切りで・・・。
次の日。同じ卓球部ってことで白川若葉ちゃんが放課
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