暁 〜小説投稿サイト〜
同志諸君に告げる。これが理不尽だ!
第30話後半
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
ーザーを発射」

 「クワオアー級改、プロテクト級U型、バスターレーザーを発射」

 「月面弩級砲、撃て!」

 エーテルレーザーとバスターレーザーの2発めが発射され、二千をゆうに超えるエメラルドグリーン色の光の矢が、〈滅びの方舟〉へと直撃する中、後から続く形で2発めの月面弩級砲が発射され、その光芒は真っ直ぐと進んでいき、命中していく。

 「エネルギー充填中の〈スターダスト〉を除き、全艦隊は攻撃を中止せよ」

 「了解。全艦隊、攻撃中止!」
 
 七大統治者の声と同時に、誰もがその変わり果てた〈滅びの方舟〉に見入る。

 「〈滅びの方舟〉、損傷あり!損傷ダメージはーーー」

 幾度となく重力シールドで波動砲やバスターレーザーから防御し無敵を誇っていた〈滅びの方舟〉に、目で分かる程の損傷があった。

 七大統治者は仮面越しで笑みを零さずにはいられなかった。
 とはいえ、だ。流石に攻撃してこないのはおかしい。
 異常な程に上昇していたエネルギーが未だ健在だ。きっと何かあるに決まっている。

 仮面を装着する七大統治者は現在も兵器充填中である〈スターダスト〉の盾となるよう、アタックムーン級、ガイエンブルク要塞に指令し、月軌道のアタックムーン級、要塞は引き続き月と地球の盾となる布陣を継続するよう指令する。
 きっと何かあるに決まっている、はないほうが嬉しい、仮面を装着する七大統治者は思うのだが何故だか振り払うことが出来なかった。…だが、七大統治者のその考えは的を当てていた。

 「統治者、敵方舟のコアに変化あり。エネルギー収束率を観測!」

 「異常な数値です、波動砲をも上回っています計測不能!!」
 
 突如として、コアが紫色を伴ったと思えば不気味な輝きを強めたのだ。

 「〈滅びの方舟〉、我が〈スターダスト〉に切っ先を向けています。おそらくはそれが…」

 統治者は副官の言わんとしていることを察した。
 あれは、〈滅びの方舟〉は攻撃態勢に移行したことを、統治者は嫌でも理解した。
 
 艦尾側?の形状とその切っ先がこちらにあることを確認した統治者は、艦隊を後方に下げるよう指令する。
 アタックムーン級、全要塞は盾となる布陣を継続。
 
 1分が経過した時、”それ”が〈滅びの方舟〉からやって来た。

 「〈滅びの方舟〉、巨大エネルギーを放出!」

 〈滅びの方舟〉の艦尾側?から、波動砲をも上回る強大なエネルギーが開放され、開放されたエネルギーは宇宙空間を席巻した。
 薄紫色、あるいはピンク色にも近しい輝きは巨大なエネルギー流となって、〈スターダスト〉の盾となっていたアタックムーン級、ガイエンブルク要塞、ガイエスブルク要塞へと襲い掛かった。

 直径が40kmあるガイエスブル
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ