第27話
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全てを破壊されるのだから。
しばらくすると新たな連絡が〈アンドロメダ〉に入ってきた。
「司令部より緊急電です。我が軍とガミラス軍、ミドガルド軍の増援部隊が急行中!」
「増援……今、ここに来たところで、巻き返せる筈がない」
まずガミラス軍の主力はクリピテラ級、ケルカピア級、デストリア級といった中小艦艇であり、戦艦クラスは少数だ。
戦艦クラスは主に艦隊旗艦として運用する事の方が多い。あのカラクルム級と対抗することを考えるのであれば、ゼルグート級やハイゼラード級、メルトリア級が必要だ。或は、実弾兵器の集中使用ならば、ガイデロール級を旗艦とし快速性に勝る中小艦艇でも対抗の余地ありと考えられる。
ミドガルド軍であるが…正直なところミドガルドはかなり謎で、そしてガミラス以上に畏怖する存在だ。
ミドガルドはアンドロメダ銀河からやって来た存在であり、地球・地球人類を愛し、神聖視していること。技術力・軍事力は大小マゼランの覇者とも名高い、ガミラス以上であり、地球防衛軍の虎の子である、波動砲と同じ原理であろう決戦兵器を保有していること。
後者に関して…軍事力に関してはあくまでも、である。しかし、だ。
土星沖海戦に参加したミドガルド戦闘艦艇は、ガミラス軍保有隻数と同等の戦力が集結してきたのだ。ガミラス以上の国力を持っていることは間違いないと見てよいだろう。
しかし、それでもガトランティスの膨大な戦力には届かない。
となれば、彗星を足止めする為の部隊か。そう考えたものの、司令部が考える事に口を差し挟む余裕はない。
「後続の増援に任せるしかあるまい。副長、他の旗艦で無事な艦は?」
「〈アンタレス〉〈ドロットニングホルム〉〈デマヴェンド〉の3隻、残りは中破判定です」
「そうか…〈アンタレス〉、〈ドロットニングホルム〉、〈デマヴェンド〉は、戦闘可能な艦艇群を再編して現宙域に留まり、増援部隊と合流。その後は増援部隊並びに司令部の指示に従う様に。残る艦艇は、修理の為に一時地球へ帰還する」
山南の命を受けた三艦は、残存艦艇1140隻を纏め上げる間に、残る艦艇が次々とワープで離脱を図った。総旗艦である〈アンドロメダ〉は最後まで留まり、全てを見送ってから離脱しようと考えていた──〈ヤマト〉が白色彗星の目前にワープアウトしたのは、まさにこの時だった。
「〈ヤマト〉、白色彗星前方にワープアウト!」
「・・・」
「土方司令より入電。『これより、トランジット波動砲により彗星の破壊試みる』…以上です!」
「土方さん……」
かの上司であり先輩でもある彼が、土方が指揮する〈ヤマト〉。その〈ヤマト〉が、単艦でガトランティス本拠地を…。
今の自分には…自
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