第27話
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中砲火が功を奏したのか、破滅ミサイルが次々と誤爆した──強力な反物質の渦巻く嵐と衝撃波を伴って。
「衝撃波、来ます!」
「衝撃に備え!」
アンドロメダ級〈アポロノーム〉では重力傾斜の影響で、他のアンドロメダ級よりもやや前方にいた為、その衝撃波を最初に浴びることとなる。
衝撃波に襲われる〈アポロノーム〉であったが幸いにも波動防壁によって守られた。
とはいえ、連続の波動砲発射と宙域脱出の為に機関にエネルギーを回している関係で、波動防壁に回せるエネルギーが残り僅かしか残されていなかった。
そんな時、第二派がやって来た。
その内の一発の破滅ミサイルが〈アポロノーム〉の迎撃を掻い潜り、至近を通過した直後に爆発。機関部に影響が出る程の被害を貰ってしまう。
しかしそんな〈アポロノーム〉よりも最も被害を貰っている艦が1隻いた。
「〈アンドロメダ〉ッ、艦首下部を損失し徐々に重力に引き込まれています!」
アンドロメダ級1番艦〈アンドロメダ〉である。オペレーターは続けて〈アンドロメダ〉大破の報告をする。それに〈アポロノーム〉の艦長である安田は敏感に反応し、〈アンドロメダ〉の姿を画面越しで確認した彼はゴクリと息を飲んだ。
総旗艦〈アンドロメダ〉は、あの堂々たる戦女神の姿を失っていた。波動砲の発射機構がある艦首下部が破損し無くなる程に。
航行不能に陥る一歩手前にあり、その証拠に〈アンドロメダ〉は重力に逆らえずに引き込まれつつあった。
彼を失う訳にはいかない。安田は直ぐに指示を出した。
「機関長、最大出力を維持できる時間は!」
「ワープ出力なら多く見積もっても三〇秒とちょっとであれば……」
「十分だ、航海長!本艦左舷を〈アンドロメダ〉右舷に接舷させろ。そのまま出力最大で〈アンドロメダ〉を押し上げる!」
『──!?』
それはつまり、自分らは犠牲となって〈アンドロメダ〉を助けるという事。誰もが驚く中で副長が安田の命令に率先して頷いた。
一人また一人と安田へと頷き、安田からの命令を復唱し行動に移った。
「…すまない」
安田は誰にも聞こえることはない小さい声音で、感謝の意と謝罪を言葉にした。
波動砲口が大破しエンジン出力が低下傾向となり、最早これまでかと感じ取った山南であったがそんな時、艦首右舷側に衝撃がやって来たのだ。
「〈アポロノーム〉、接触!」
山南が顔を上げたと同時に映像通信が入り、モニタに投影される。
『山南総司令、行ってください!』
「安田、艦長……」
『我が〈アポロノーム〉は残る出力で〈アンドロメダ〉を押し上げます!』
「・・・」
あく
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