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同志諸君に告げる。これが理不尽だ!
第27話
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 次々と入る友軍艦から悲鳴にも等しい程の通信が、総旗艦〈アンドロメダ〉へとやって来ている。

 その全てが、離脱できずに呑み込まれていくものであった。

 更には、態勢を立て直すことが出来ずに、勢い余って僚艦同士で衝突する艦も続出していた。波動砲戦を重視したマルチ隊形が、この時ばかりは仇になってしまったのである。

 懸命にも重力傾斜から逃れようにも波動砲を連射してしまったのである。なんとか補助エンジンの力で離脱を試みているが、主機関のエネルギー量が少ない関係もあり、ただ虚しく、次々と呑み込まれてゆく。

 地球軍総司令官兼アンドロメダ艦長を務める山南修は、悔しさのあまりに拳を握る。
 
 ミドガルド艦隊も同じである…のだがミドガルド艦隊は地球艦隊と比べ、呑み込まれてゆく艦は少ない。

 そんな山南の想いなんぞ知らないガトランティスは、”アレ”を叩き込もうとしていた。

 「ただちに”破滅ミサイル”を発射せよ。偉大なるズォーダー大帝陛下へ楯突く、身の程も知らず者共に鉄槌を下すのだ」

 そう命じたのは老将の男、ゲーニッツである。ガトランティス艦隊司令長官として、膨大な数の艦隊を掌握する司令長官。

 都市帝国内部にて遊弋待機中であったゴストーク級ミサイル戦艦群の一部から、新兵器である反物質ミサイル…『破滅ミサイル』が、一斉に発射されたのだ。

 この破滅ミサイルはテレザートを守備していたゴーランド提督率いる守備艦隊にも、旗艦〈ゴーランド〉のみ装備されていた。

 命中した物質を粉々に粉砕しつつ分解させ、あまつさえ周辺宙域に激しい乱気流を生じさせる性質を持っている。その破壊力はテレザートを封鎖していた巨大な岩盤をも、だ。

 恐ろしや恐ろしやである。

 そんな代物である破滅ミサイルはゲーニッツ司令長官の命令により、発射。心臓に突き立てられる杭の如く、地球・ミドガルド艦隊へ投げつけられた。

 「敵人工天体内部より、多数のミサイルらしき物体を感知ッ。数は60!」
 
 発射された破滅ミサイルの数は少なけれど、大損害を与えることが可能だ。

 地球・ミドガルド艦隊の多くは回頭中だが、それでも各旗艦各艦は迎撃を敢行。

 第9艦隊旗艦MMMアンドロメダ級〈マリクレール〉ではオリビアNPC-1883が自虐的な笑みを浮かべながらも、迎撃と離脱の双方を熟そうとしていた。

 「盛大なサービスであるな。…迎撃開始」

 ミドガルド艦艇のみで構成された第9艦隊は迎撃を開始。量産型であるAC721スサナー級U型ならび同ミサイル型を中心に破滅ミサイルを迎撃。

 ミサイルと魚雷の束は、重力波の流れに対して、半ば乗るようにして破滅ミサイルへと向かった。砲撃による迎撃も行われている。

 やがて、集
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