暁 〜小説投稿サイト〜
同志諸君に告げる。これが理不尽だ!
第26話
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 「ち、地球艦隊。波動砲へのエネルギー再充填を開始ッ!」

 なんだと!? 山南総司令官はいったい何を考えている?! ここは距離を置くべきだろうッ?!

 「コマンダー、地球艦隊の総旗艦との直接回線を開け!」
 「中将閣下、それは間に合いません!地球艦隊、波動砲を発射!!」
 「なんだと!?」

 なんたることだ。……ん?何だ、アレは?

 疑問に思ったと同時に、彗星都市帝国の上部と下部に巨大な赤いリングが現れたのだ。

 薄く光るリングはその輝き度合いを強めていたが、既に波動砲の発射態勢を整え終えていた地球艦隊は波動砲を発射した。

 地球艦隊はこのリングに対する警戒感よりも、発射を最優先としたよう。なんてこった。

 彗星都市帝国でも波動砲に対するリアクションを見せていた。

 地球艦隊より放たれた波動砲の集中砲火は、そのまま彗星都市帝国の中心ないし都市部へと突き進んで行き、そのまま命中し壊滅的な被害を与えること間違い無し!

 …かに、思えた。

 「白色彗星の上下ならび中央より、強力な重力場を検知!」

 その報告を聞いた瞬間、私は勿論のことミドガルド将兵一同は、ありえない光景を目の当たりした。

 9800以上もの波動砲の束が彗星都市帝国へ命中する直前、強力な重力場によって強制的に捻じ曲げられたと思えば、その薄く光る赤いリングへ吸い込まれ、何事も無かったかのように消え去った。

 量産型であるドレッドノート級にも標準装備されている波動砲は、惑星を一撃で以って死に至らせる。それが無効化された。

 ふと、今のアレを見て思い出した事がある。

 波動砲を無力化したアレ……技術開発部が作り上げたものと似ているような…?

 しかし、驚くばかりでは済まされなかった。

 突然にガクン、と艦が揺れ動いたのだ。思わず足のバランスが崩れ、転んでしまうのではっと感じる程に。

 突破的な出来事に私は…では無く同志中将は態勢を立て直しながらも副長である同志コマンダーに問いかけた。

 「報告しろッ!」
 「強力な重力傾斜ですッ。白色彗星から発せられている模様!」
 「重力傾斜、更に高まるっ。計測不能ッ、全艦隊にまで重力傾斜の影響が及んでいます!」

 なんたることだ。

 「反転、全艦離脱!」

 しかし、ここまでの距離が離れていながらも影響を受けるとは予想だにしていなかった。




 「反転、全艦離脱!」

 彗星都市帝国へ引き寄せられる中で地球艦隊の総司令官である山南修は、全艦隊へ離脱命令を下したが…既に遅かった。

 重力傾斜で引き寄せられた両艦隊のマルチ隊形は、あっという間にバラバラになった。

 アンドロメダ級やドレッドノート級らは、傾く
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