第25話
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った訳では無い。だから私を捨てないで〜(懇願)。
「発射ァッ!!」
ビックリした!?…戦況を観察せねば。
艦隊から放たれたバスターレーザーと波動砲は、グラビティ・フィールドに吸収されると同時に十数の巨大なバスターレーザーと波動砲の束となって、白色彗星に突き進む。
途中で無謀にも、バスターレーザーと波動砲進行の邪魔をしていたカラクルム級13000隻を消し飛ばした。
「バスターレーザーならびに波動砲、白色彗星に命中!」
やがてはバスターレーザー・波動砲艦隊の一斉射は白色彗星を覆う霧を吹き飛ばすに至った。命中した途端、白色彗星に変化が。
渦巻く白いガスが紅蓮の炎に包まれたかと思えば、巨大な火球へと変貌を始めた。その紅蓮の炎と爆発が白色彗星を包み込んでゆく。
効果があったのか、白色彗星は止まり、単なる燃え盛った火球と成り果てたようであった。
や、やったか!…今、フラグを建築したような気が。い、いや大丈夫…な筈だ、うん…同志中将?
「はい、オリビア将軍。我々は白色彗星を殲滅に成功……殲滅出来たんですよね?」
いや、そこは自信満々持って言って欲しかった。…同志中将、後退の準備を頼む。
「そ、それは…」
念の為だ。それに準備をするだけだ。
「は、はっ!」
…白色彗星はどう……消滅していない。
寧ろ、白色ガスを纏って不透明だった内部が、鮮明になりつつあった。これまでは白色ガスが纏わりついて、彗星に擬態化していたが、そのガスのみが爆発し、中の人工物が次第に姿を見せていった。
私は感じた。その言い知れぬ存在感と恐怖感に。
「あれは、惑星‥‥‥」
最初に見えたのは、火星と同等を誇る惑星。
「〈ヤマト〉の報告通り―――ッ!!」
それも、1つに限らず、全部で5つもの惑星が薄れつつあるガス層の中から姿を現した。白色彗星の中に5つもの惑星を内蔵していたとは驚きではあるが、驚くのはそれだけに留まらなかった。
なんと5つの惑星の周囲に、別の影が見えて始めて来た。しかも、惑星を遥かに上回る規模の人工物であるよう。
「あ、アレが……っ」
同志中将が呟く。その呟きはこの場に集う全員を代弁するようであった。
「ガトランティスの正体……!」
5つもの惑星を上回る木星規模の人工天体が、姿を現したのである。
人工天体の天辺部分には、都市か何かを思わせるビル郡らしきものが聳え立っている。中央には1つのタワーが聳え立ち、2列ある赤い目が20確認出来る。巨大戦艦の艦首のようにも見える。
天頂部分から下方へと延びる、幾つもの縦長構造物は、まるで脚か檻のようなものだ。
木星規模を誇るア
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