第25話
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・カノーネを防げたことで、ガトランティス旗艦に座乗する指揮官に小さくない動揺を与えたことだろう。やったね。
「敵艦隊、我が方の射程圏内まで後20秒」
「敵艦隊前方のリング下方より、高エネルギー反応を検知。拡散波動砲です」
防げたと同時に、土星沖のリング下より青く輝く矢が現れた。拡散波動砲だ。
拡散波動砲はカラクルム級の艦底からボディアッパーを喰らわせ、次々と粉砕していく。真っ二つに砕け折られていく。
数秒後、土星リングから出てきたのは、水飛沫を上げるが如くアステロイドをまき散らして浮上。正体は、ドレッドノート級とAC721スサナー級U型の集団。
その集団は第2連合艦隊の先陣として駆けつけて来た第6艦隊だ。第6艦隊はずっとこの瞬間の為に、土星リングの中で息を潜めていたのだ。
リングから現れた多数のドレッドノート級とAC721スサナー級U型は、目の前の敵に主砲をお見舞い。爆炎を上げ、火を噴き上げるカラクルム級が続出し、撃沈してゆく。
「第1連合艦隊後方、空間跳躍反応。第2連合艦隊の第7、第8、第9艦隊です」
「敵艦隊、我が方の射程圏内に入りました」
「全艦、砲撃開始!」
到着した第2連合艦隊は、直ぐに戦列に参加した。それと同時に射程圏内に入った連合艦隊は砲撃を開始。ちなみに第9艦隊の構成は全て、我がミドガルド軍で構成されている。
砲撃の他、前方に展開しているクワオアー級改とプロテクト級U型の50隻は拡散バスターレーザーを発射。戦果を挙げてゆく。
戦果を挙げているのは当然に我がミドガルド軍だけでなく、地球軍も砲撃に加えて拡散波動砲での戦果も挙げる。
苛烈な砲撃戦を繰り広げて、しばらくすると戦果は248万隻を超えた。…こうもカラクルム級を沢山に沈めていると、弱い印象を持ってしまうな。第八浮遊大陸作戦の際は、最強オーラがとてもあったというのに…。
…だがこの250万隻はあくまでも前座に過ぎない。本命は、白色彗星だ。
白色彗星はガトランティスの拠点であることが判明された。で、あれば、そろそろやって来てもおかしくは無い。
「…!中将閣下。敵艦隊より更に後方、巨大な空間跳躍反応を観測! 質量、計測不能!!」
「白色彗星です!ワープアウトします!」
……来たか。
「白色彗星、出現!」
オペレーターが報告した直後、巨大な白色彗星が姿を現したのである。
《ヤマト》からの報告通りだ。
それでも圧巻の一言に尽いていて、白色彗星の超重力の影響によって土星に悪影響が出始めている。土星のリングも重力に引かれて散り散りになり始めており、いずれは土星そのものが崩壊してしまうのも時間の問題だろう。
「白色彗星の予測進行
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