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同志諸君に告げる。これが理不尽だ!
第23話
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は今までに嘘を吐いたことは1度もありません。…間違いありません、コマンダーファイラ」

 非常に厄介極まりない戦闘艦だ。第八浮遊大陸作戦時、もしもガミラス臣民の盾が無ければ苦戦を強いられることが容易に理解出来る程に、危険な艦艇なのだ。

 (本格的な侵攻の兆し…ということか)

 たかを括っていたファイラは掌を握り絞めた。いや、ここで悠長に考えている暇は無い。即座に行動に移さねば、アウトレンジで一方的損害を被ってしまう。

 「艦隊の間隔を広く取り、アウトレンジ攻撃に備えよ! 通信士、至急司令部へ連絡。――敵はメダルーサ級を投入せり、本格的攻勢の可能性大――とな」

 これではバスターレーザーを撃つことすら出来ない。

 その直後、観測員がメダルーサ級に強力な光点と重力変動の感知を報告した。それに対しファイラは直ぐ様、搭載されているシステムを起動させる指示を出す。

 「転送予測システム起動、各艦と連動開始せよ!」
 「了解しました!全艦、システムに従い各自で回避運動を取れ!」
 「回避運動開始!」

 各艦の艦長達は、重力変動を感知した時点で瞬時の判断により回避行動に移っていた。艦体各所のスラスターを目一杯吹かして、観測宙域上からの回避を試みる。

 「火焔直撃砲、来ますッ」

 冥王星守備艦隊の全艦隊が灼熱の火焔に焼かれまいとして回避を行った直後、何もない空間の一部が揺らめき、そして次の瞬間には巨大な業火の濁流が現れて守備艦隊へ襲い掛かった。火焔直撃砲のエネルギー流が宇宙空間に飛び出して来たのだ。

 「地球防衛軍含め、被害ありません!」

 火焔直撃砲のエネルギー流が止む。

 もしも宇宙戦艦ヤマトから攻撃予測データを貰い受け、ミドガルド含む同盟軍に共有されていなければ…今頃は業火の炎によって焼き尽くされていたに違いない。

 ファイラは念の為、引き続き転送予測システム起動を維持するよう命じた。

 「…ッ。火焔直撃砲、再び来ます!」

 ファイラは自分に感謝した。

 全艦隊は再び無事に第二波の火焔直撃砲を受けることも無かったが、このままでは埒が明かない。とはいえ、だ…。

 「アルファ、ブラボー、デルタXウィング中隊は敵艦載機デスバデーダ隊と接敵するも全て撃破!」

 「チャーリXウィング中隊、ミストラル攻撃機編隊、爆撃機編隊はメダルーサ級含む敵艦隊の1割を撃沈!なおも戦果拡大中!」 

 現在、艦隊は不本意に動けない状況であるもののXウィングファイターやミストラル攻撃機、爆撃機の活躍により敵艦隊の内、1割を撃沈に追い込む戦果を上げてもなお、現在も戦果拡大中だ。

 撃沈した中にはメダルーサ級があり、メダルーサ級はミストラルと爆撃機編隊の活躍により全て撃破。

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