第23話
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地球防衛軍は、第11番惑星での失態―――二度と奇襲攻撃を受けて壊滅的被害を貰わないよう、各惑星の守備艦隊を展開した。その中には同盟関係である、ミドガルドも含まれていた。
地球は到底知らないことだがミドガルドは元々、地球の人間だ。母なる地球を滅亡に追いやるガトランティスの存在は、ミドガルドギルドのプレイヤー面々からすると頭が沸騰しそうな程の怒りを覚えた。それはもう、腹が煮えたぎりそうな程に…。
展開した守備艦隊は敵ガトランティスの小艦隊と小さくも激しい火花を散らし続けていった。因みに守備艦隊の戦力は80隻単位で編成されていた。無論、先の通り守備艦隊はミドガルド軍も含まれているので実質は連合守備艦隊だ。…内容は以下の通り。
地球防衛軍側の守備艦隊―――
・ドレッドノート級戦艦×5隻
・金剛改U型戦艦×15隻
・パトロール艦×2隻
・護衛艦×18隻
ミドガルド軍側の守備艦隊―――
・プロテクト級航宙戦闘艦U型X3隻
・セレスター級航宙戦闘空母U型X5隻
・AC721スサナー重量級支援駆逐艦U型X7隻
・AC721スサナー重量級ミサイル駆逐艦U型X5隻
・クワオアー級加速砲駆逐艦改X10隻
・ツンドラ級戦術駆逐艦U型X1隻
・ルビー級エリーレイレーザー砲フリゲートX7隻
・FG300型偵察フリゲートU級X2隻
…以上が守備艦隊の内容であり、これだけで例に表すと旧国連宇宙海軍の2個艦隊以上の戦力となる。
ミドガルド、地球共に新鋭艦や改修艦が各惑星に配備された事で、より防衛力は強化されたのは間違いないだろう。事実、軍の損耗は低くなっている。
だが宇宙戦艦ヤマト発進から2ヶ月ちょっとが経とうとしている頃、ガトランティスは再び活動を活発化させてきた。
そして今、最前線とも言える冥王星にて土足で歩き回りちょっかいを出してくるガトランティス艦隊と冥王星守備艦隊との戦闘が開始されようとしている。
「索敵中のFG300型偵察フリゲート艦より入電。方角11時、伏角7度に艦影を探知。数は100!」
「エネルギー放射パターン測定を完了。…ガトランティスと識別」
「また、か。…懲りないことだ」
冥王星守備艦隊ミドガルド軍旗艦 プロテクト級〈ファラフェル〉の艦橋で、前衛の偵察艦より入った敵艦発見の報に対し、渋い表情を作った黒髪の女性指揮官が呟く。
深緑色を基調とした銀肩章付きの軍服を着用し、左胸に中佐を示す階級章を付けている。容姿は20代前半といったところ。
認識番号CT−5596 ファイラ中佐。冥王星守備ミドガルド艦隊司令兼プロテクト級〈ファラフェル〉艦長を兼任する指揮官だ。
「中央司令部、ならびに艦隊司令部に報告。――敵ガトランティス艦隊、冥王星沖に出現
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