第18話
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プテン美波と勤務交代要員であり現在はユリアの警護を行っており、一方のトルーパー2人はこの執務室を警備する衛兵。
「やぁ、仕事お疲れさん」
「イザベラも仕事お疲れ様ね」
入室したユリアが親しみ篭った笑みを向けるのは、同じ感情を宿した笑みを私も作る。
「貴女達は下がりなさい」
「「「はっ」」」
他者がいない執務室で二人きり…。私は執務席を立ち、執務机の正面にあるソファーに移動する。ユリアもソファーに座るけど、向かい合わせに座ってる。
「それで用件は?お互い忙しい身だけど今日はどうしたの?」
「いやまぁ、そうなんだけど…」
歯切れが悪いこと。
「実は、オリビアNPCからこんな物を貰ってね」
それは…個人端末コンピューター?随分と古い型を…。情報か何か、それとも映像でも詰まっているのかしら?。
「え?なんでそれを…」
「プレゼントされちゃったんだ」
はぁ?
「なんでも…『面白いものが二つ撮れた。同志イザベラと一緒に見てほしい』ってさ」
面白いもの、か。気になるわね。
「良いわね。ちょうど休憩時間に入るところだったし、観ましょうか」
〜〜〜映像再生〜〜〜
バレル『──その星の名はテレザート。文明の頂点を極めてとされる伝説の惑星。その星の民は人間の意思そのものを物理的な力へと変えて、利用することが出来た…』
…ん?。月面にあるバレル大使の大使館の様子なのだけども…。バレル大使と元ヤマト戦術長現ゆうなぎ艦長古代進一尉の会話の様子…え?何?早速ツッコミどころが出てきたんだけど…。
「バレル大使がドアップされてる…てか、セリフといい発言者の名前といい、台本形式みたい」
…まずは観よう。
バレル『人間の想像力に限界が無いように、精神から引き出されるエネルギーにも限界は無い。無限に等しい力を誇った彼等は、その気になれば星座の形を変えることすら出来た』
「へぇ〜…ファ!?」
「何ですって!?」
バレル『いつしか、彼等は肉体を必要としなくなり、精神だけの存在となった』
!?え、神なの?ねぇっ、テレザートに住まう人達って現人神か何かなのッ!?ヤバ過ぎるわ!!どうなってるのこの世界は!!
バレル『──そして、生きた人間では決して辿り着くことは出来ない次元の果てで、一つの命に結晶した。その名はテレサ。あの世とこの世の狭間であって、全ての平穏を願い続ける女神』
女神様!?まさか想像している金髪金眼だったり…、
*正解だ。同志イザベラよ。
「私が思っていたことを!?」
「でもイザベラ。これって結局は御伽噺の類…」
バレル『古代一尉
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