第16話
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エリスレーザー砲を前にしてもカラクルム級には力不足、否!力不足過ぎた!。
ちなみに地球、ガミラスよりもミドガルドが保有する主砲の方が破壊力がある。順番にするとミドガルド、地球、ガミラス、である。だが残念ながらそれですらこのカラクルム級〈カラクロム〉の装甲を満足に穿つことは不可能であった。ドンマイである。
「テ、敵艦隊、構ワズ突っ込ンデキマス!?」
「敵艦二損傷見受ケラレズ。ア、チョットダケデスガ損傷負っタヨウデス。ソレモ穴ガ出来ソウナ程の…流石、ルビー級ダナ…ソウダッタッ!敵艦30秒後に、艦隊ヲ突破サレマス!!」
「ソンナー!?」「分カリマス、コマンダー。ソノ気持チ、同ジB1バトル・ドロイドトシテ良クカリマスヨ」
〈カラクロム〉は「効かんわー!?コレでもくらいやがれ邪魔だ退けコラァアッ!!」と全ての兵装をフル運用しビームの弾幕を駐留艦隊へ張りながら強引に突破した。瀕死の割に元気だね〈カラクロム〉。
駐留艦隊はその半分もの被害を貰ってしまった。
一隻のFG300型フリゲートU級がエリス=フィールドを全開にしながら〈カラクロム〉目掛けて突進するも怒涛の特攻をするカラクルム級〈カラクロム〉には無意味なことであり圧し折るような形で沈んだ。
このままだと〈カラクロム〉は日本の地球軍総司令部目掛けて突っ込んで行けば総司令部どころかその一帯の都市などの被害は甚大なものとなろうと誰もが予想したその時だ。
〈カラクロム〉の後方にワープアウトする艦艇が1隻居た。
「カラクルム級付近後方にワープアウト反応…艦種識別、地球軍所属ノ金剛型〈ゆうなぎ〉デス」
〈ゆうなぎ〉は〈カラクロム〉の隣に付き、全砲門から砲撃を行う。だが効果は無いと直ぐに判断したのか〈カラクロム〉下部に回り込み、〈ゆうなぎ〉自身の艦首から突進し接触した。同時にエンジン主力を全開稼働させながら押し上げる。
「軌道ヲ修正シヨウトシテイルノカ?」
その通りだった。しかし、〈ゆうなぎ〉の献身は虚しく、コース修正を変えることは出来ないでいたその時だ。
「アァ〜、〈ゆうなぎ〉、逆噴射シ離レテイキマス」
「ドウイウ事ダ?」「サァ?」
〈カラクロム〉から離れたのだ。それも砲撃することも無く只、追撃しながら。駐留艦隊のバトル・ドロイド達は疑問に思った時、青く輝く一筋の一本の光が地球からやってきた。それは真っ直ぐと大気圏に突入した〈カラクロム〉へと向かっていき、艦首を貫通させエンジンノズルの所まで一直線に穿ち、そして〈カラクロム〉は瞬時に亀裂を作りながら爆沈した。
こうして、地球は危機を脱したのであった。英雄的象徴でもある艦艇によって…。
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〈オリビアSIDE
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