番外編?
デ・ブラン「我々はミドガルドを未来永劫、恐怖するだろう」
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人形のような瞳。
あれほど恐ろしい眼差しを、私は今でも見た事がない。家畜を……いや、もっと矮小な、意識の片隅にすら残らない何かを見るような冷たさだ。
ぷるっとした桜色の唇が蠢き、言葉を紡ぐ。鈴の鳴るような、しかし冷たく感情を感じさせない声音が放送を通じてやってくる。
『見ての通り、我々ミドガルドは惑星を破壊出来る武力を持っている。だがコレはほんの一端に過ぎない。しかし我々はあくまで、平和を望んでいるがしかし、我々に武力を行使する存在には容赦はしない。武力による交渉はお前達デ・ブラン帝国にとっても不都合な未来だ。それ故、我々はただ一つ、コレを求める』
――我々ミドガルドに対して武力干渉をしない事だ。
私は、恐ろしい。心の底から、ミドガルドが恐ろしいのだ。
きっと自分達が住まうデ・ブラン本星は文字通りの監獄と化したことだろう。ミドガルドは証明してみせたのだ。だから私は後世にこう語りたい「我々はミドガルドを未来永劫、恐怖するだろう。…だがそれでも、諦めるな」っと。
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