番外編?
デ・ブラン「我々はミドガルドを未来永劫、恐怖するだろう」
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デ・ブラン帝国は内戦の時を得て、数百年前に統一された。経済をより円滑となって国を回せ、数十年前には宇宙へと足を踏み出し、自らが住まう恒星系をも行き来が容易に出来るようになる技術力を生み出す程までに成長した。
しかしと言うべきか人間はそれだけでは満足などしなかった。むしろ、この銀河系は我々デ・ブラン帝国が相応しいとすら絶対的な確信を持った思いを、誰もが形はなんであれ認識していた。
だがそれはもはや過去の物となった。何故ならば帝国は属国となったからだ。それも侵略対象であるミドガルドに、だ。
瞬く間に侵攻艦隊は敗走に追い込まれ、半数を失った。帝国最強の矛と名高い超兵器を搭載した艦艇1隻も含まれていたに、だ。
政府首脳陣は直様、会議を開いた。
首脳陣の殆どは「帝国が負ける訳ない」や「通信妨害のせいだ、未だ侵攻艦隊は健在だ」であった。長い時間を費やした会議の結論は一先ず決まり、本国防衛艦隊を再編し集結させ、本星を背とし布陣した。
本国防衛艦隊の戦闘艦艇はどれもが500m級クラスで占められており、その中の1隻は帝国最強の矛と名高い超兵器を搭載している。
いくらミドガルドが高性能な艦艇があるとはいえ、我が帝国に及ばない。仮に侵攻艦隊が破れたにせよ、ミドガルドだって深い傷を負っているはずだ。それが政府首脳陣が出した結論であり共通認識だった。
だがそれは間違いであった。
我々は目を疑った。
本星宙域にワープアウトしたミドガルド艦隊の数は多く無い。本国防衛艦隊3000に対し、相手は200だった。200隻なら余裕だぜっと語った将兵は居る。かくいう私もそうだったし笑っていた。だがそんな我々は、ミドガルドとの絶対的な力の差を思い知らされた。
本国防衛艦隊は瞬く間に壊滅した。ミドガルド軍の円柱型のフォルムをする戦艦である2000mにも及ぶであろう長大な棒のような形状をしている艦は別格だった。たった1回の砲撃で本国防衛艦隊の一部、50隻が緑色の巨大な砲撃に飲み込まれるように消滅した。
それはもはや砲撃の域を超えており宇宙の一角に新たな太陽が出現したようでもあった。
そんな絶対的な暴力の化身ともいえる存在が120隻も居た。数分が経った頃には本国防衛艦隊は半数を失った。ミドガルドはシールドすら強力すぎた。ミドガルドの戦艦(デ・ブラン帝国は知らないが名称、エターナルストーム級)は数十隻単位の砲撃を1隻に対して、集中して繰り出したのにも関わらず効果は無かった。
ミドガルド艦隊纏めて、消し飛ばす為に超兵器であり最新でもあるデ・ブラン砲すら使用したのにも関わらず余裕に耐えたのだ。どんな方法で防御したのか分からないが赤いリングのようなものが前面に押し出されていた気がする。
本国防衛
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