第4話
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〈???艦隊旗艦プロテクト級『シエラ』〉
アイリス艦隊の救援、増援として駆けつけた人物は、艶が入った黒の長髪に青空のような青い瞳、紅いマントに純白のスカート、純白の軍服は所々金細工が施されており、其れを身に纏う『少女』は司令官席に座り戦況を観察、分析し処理していた。
その時、アイリスから通信が来ていると通信士より報告を受けて通信ホログラムを起動させ、無表情で宝石のように輝くスカイブルーの双眸をホログラムへと向けた。
『いや〜増援助かったぜ〜、死ぬかと思った』
「アイリス、は…何故、プロテクト…級に、乗らなかった?…プロテクト、級に…乗っていれば…そんな…思いとは…無縁…だと、いうのに」
『へっ、オレは「次から乗れ」…すまねぇ【シエラ】』
シエラは呆れた思いで一杯であった。アレほどオリビアから言われていたのに何故っと...。同時になるほどっとオリビアが念の為と言っていたことが納得した自分が居た。
「…私、は増援として…駆けつけた…けど…もう一つ…としては…任務がある」
シエラは任務内容について話しだす。オリビアより下された司令としては不明艦を少しでも鹵獲すること、出来なければ旗艦の鹵獲をすること。
『…オレはどうすればいい?』
アイリスは先程とは一変して真面目な態度となった。…口元はピクピクとなっているが。
「…私の艦隊…の、一部を…あげる…それを使って…異星人共…の退路を、絶ってほしい」
『了解だ、じゃあまた後でな』
通信が終える。
「・・・」
シエラは無表情(基本無表情)から一変して怒りに燃えた顔立ちとなって威圧的なオーラを撒き散らす。
「彼処に居るのは…殿を努める…艦隊…損傷した味方を守り、逃した…味方の為に…殿を…務める行為…敬意に値する…でも…荒らし…である奴らは…許さない…まぁ…オリビアの指示が優先事項だから…」
シエラは作戦内容を振り返りも兼ねて思い出す。シエラとしては本来であれば不明艦隊(荒らし)全てを砲撃で以って沈め、生存者は”研究対象”とする筈であったが彼女はオリビアからの命令を絶対優先とした為、旗艦のみでの一回だけの砲撃に留め、その後は自身が引き連れた艦隊と発艦した戦闘機と共に不明艦隊(殿)の航行を阻害することに努め、最終的には不明艦隊を鹵獲する。それがオリビアと共に新たに決めた作戦。
「あ、あの〜」
「・・・」「ひっ、ほ、報告であります。シエラ将軍指示により不明艦隊の航行ルートを艦載機による攻撃、艦の砲撃によって遮断、一部を除き航行不能としました。『ドロック級ボーディング・シップ』が殿を努めた不明艦隊全てに取り付きドロック級が持つ4本のスパイクによって装甲に穴を開け、トルーパー
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