第16話 救出!バードス島
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アイツがこうする事なんぞこの兜十蔵。見抜ける筈がないわい!」
そう言うと兜博士が懐からあるスイッチを取り出しそのボタンを押す。
すると、後ろから迫ってきた機械獣達が突如その場で自爆し始めたのだ。
それは兜博士が事前に仕込んでいた小型の自爆装置だった。
「お、おのれ〜、兜十蔵めぇぇぇ! まさかこんな装置を作っておったとは…」
「馬鹿たれめぇ! そう簡単に殺されて溜まるかい! 今回は大人しく引き上げてやるが、次はあべこべに貴様の寝首をかいてやるから覚悟せい!」
言いたい事を言い終えた十蔵は士郎を連れて遺跡を後にした。
追いかけたかったが、先ほどの自爆装置の為に機械獣は殆どが壊滅してしまい追撃出来る戦力はなかった。
その光景を前にDr.ヘルは苦虫を噛む思いであった。
「おのれぇ、兜十蔵めぇ、高町士郎めぇ、奴等さえ居なければワシの野望も達成出来たと言う物を…」
怒りと悔しさを胸にいきり立つが後の祭りであった。
結局機械獣を一から組み立てる事となってしまい、Dr.ヘルの計画は大きく遅れる結果となってしまった。
その頃、沖に辿り付いた十蔵と士郎はボートに乗りバードス島を後にしていた。
ボートを自動運転に切り替え、その間十蔵は士郎を出来る限り手当てしていた。
「しっかりせい! こんな所で死ぬなんぞ間抜けすぎるぞ!」
「は、博士…貴方の護衛を出来て…光栄でした…」
「馬鹿もん! 何を弱気になっとるんじゃ! ワシの目の黒い内は絶対に殺させんぞ! しゃんとせぃ!」
十蔵博士は必死に士郎を叱咤激励して死なせない努力をした。
その甲斐あって地元に辿り付いた後、重症ではあった物の一命を取り留める事が出来たのだ。
尚、その際の高町士郎の治療には兜十蔵博士が携わっていたと言う話も専らであった。
***
「今にして思えば、あの時貴様の父さえ居なければワシの計画は全て完璧に進んでいたのじゃ。兜博士を殺し、世界中の人間をワシの奴隷に出来たと言うものを…」
話し終えた頃にはDr.ヘルの顔は憤怒の如く怒り一色の顔色をしていた。その顔を見た途端なのはは自分の肝を握りつぶされた感覚を覚えた。
恐怖で体は震え上がり、奥歯は振るえ、目からは涙が零れそうになっていた。そんななのはを見ていたのかいないのか、Dr.ヘルは自身の顎を摩りながらなのはを見る。
「本来なら魔導師を洗脳してジュエルシード捜索に使おうと思っていたが、計画を変更するか」
「と、言いますと?」
「お前たち、この娘を牢獄へ入れておけ。ワシはこれからこの娘の持っていたデバイスの研究に入る。それが終わった後…その娘を貴様等鉄仮面と同じように改造してくれるわ!」
「!!!」
なのはを指差しDr.ヘルは宣言した。それ
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