第16話 救出!バードス島
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だ。
本来なら願い下げでもある。が、そんな事を言ったら恐らくフェイトは一人でも助けに行く筈だ。
それを許したら使い魔の名折れである。
「分かったよ。私もフェイトの使い魔なんだし。こうなったら地獄の先までお供するよ」
「有難う。アルフ」
「どう致しまして。ところで、その高町なんとかって子の場所分かるの?」
「バルディッシュが教えてくれるよ。バルディッシュならあの子のデバイスの信号を辿れるから」
そう言ってフェイトは自身の手に持たれていた黒いデバイスを持ち上げて見せた。
それを聞いたアルフは何も言わず只首を上下に動かすだけであった。
***
なのはが連れて来られた場所はとても薄暗く、不気味な施設の中であった。
目の前には長い階段が作られており、その先には巨大なモニターが取り付けられていた。
そして、其処に居たのは青い肌をし、長い髭を蓄えた老人であった。
その老人がゆっくりと階段を下りてなのはに迫ってきていた。
だが、今のなのはに逃げる事は出来なかった。なのはは敵に捕まってしまったのだ。
両手を拘束され、左右には剣を携えた鉄仮面兵士が目を光らせている。少しでも妙な動きをすれば瞬時になのはの体をズタズタに切り裂けるようにだ。
(此処…一体何処なの?)
怯えた小動物の様な気持ちを感じながら、なのはは自分が連れて来られた場所を見ていた。あの後、機械獣ごと飛行要塞ブードに収容されてから長い時間なのはの視界は闇で閉ざされていた。
それから、気づいた時には今の場所に立たされていたのだ。
両手を拘束され、レイジングハートを奪われた状態で。
「Dr.ヘル! ご要望通り魔導師を一名捕獲して参りました」
階段を降り切った老人に向かい軍服を着た男が敬礼して進言した。
だが、その男の体に首と顔はなく、それは彼の手に持たれていた。
そして、その横には男と女が半分ずつで作られた怪人も同様に立っていた。
「ご苦労、ブロッケン伯爵。そしてあしゅら男爵。貴様も褒めて遣わす。貴様が広範囲に渡り邪魔者共をかく乱しておいたお陰で容易く事が運んだわ」
「いえ、そのせいでDr.ヘルのご自慢の機械獣達を無駄にしてしまいました。何なりとこのあしゅらめに罰を」
「己の失態を弁えているのであればそれで良い。今回は不問とする」
「はっ、寛大なるご処置にこのあしゅら、言葉が御座いませぬ!」
深く老人に向かいお辞儀をするあしゅら。そんなあしゅらを一瞥した後、今度はその老人は真っ直ぐなのはの目の前にやってきた。
近くで見ると凄まじい威圧感であった。年齢からして七十代後半とも思えそうなのに其処から見られる威圧感は年不相応であった。
その威圧感に押されたのかなのはは思わず後ずさりする。が、そ
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