第5話「特異二課へようこそ!」/「ふむ、強制勧誘か」「・・・まさか!あのことがバレたか!?」
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デだ、よろしく頼む」
敵視に近い視線を現在も彼女から感じられたがそれは薄くなっている。だが警戒心が篭った眼差しを我々へと向けていた。
「(…当然か)」
この思いはおそろくこの場にいる全員の総意だろう。
「この状況はなんだ?家から出た後、捕まり連行されたと思えばパーティ会場とは…」
彼女は周りを見渡しながら俺に話を掛けてきた。出迎え主催者である俺が言うのも可笑しなことだが、困惑するのは当然の反応だ。
「いやすまない。あの時みたいに直ぐ逃げられたらこちらとしてもあれだからな」
「だとしても私は驚いた。後なんだ?あの男は忍者なのかッ」
「その通りだ」
緒川慎次は風鳴家に仕える飛騨の隠忍の末裔だからな。俺だって父より教えられても半信半疑だった。
実際、忍術をこの目で見なかったら俺も居ないと言うだろう。
「あぁ、次からは気を付けよう。…それでヒルデ君、君を招待したのには二つの理由がある」
そう、まず一つは彼女が持つ力についてだ。ライブ会場で見せた力は我々が所有するシンフォギアとは違った兵装だった。
「そうか、この力について知りたいんだな?」
警戒心が篭った眼差しを彼女から感じられたが今は違う。和らいでいた。それに、だ。
「…(少し笑顔に?)」
微々たるものでも前進が出来たことに心の中でほっと安堵の息を出せた。本当に。
「説明するより実際見せた方が早いか」
ヒルデ君はそう言いながらは銀色の手持ち型時計を持つ。
随分と古い物を使っているのだな。俺は好きだが。
瞬間、大きな光がその場にいたヒルデ君を囲い彼女の全身を覆った。
思わず俺は目を守る体制に入っていたが数秒の時が経つと光が収まっていた。それが、なのだな…。
白と黒を基調とする機械仕掛けのスーツ。何処かシンフォギアスーツに似通っている。
スーツの上に黒コートを羽織り外套のように、はためかせている。
背中には大剣が。
そして胸にはフェンリルの銀バッチが。
彼女が纏う雰囲気も相まって、思わず見惚れる程だ。
「ーーーおい、おいッ」
「…はっ、すまない」
「どうしたんだ。ずっと私を見て?」
彼女は訳が分からないと疑問を浮かべていた。俺以外にも見惚れていたのだな…。
「コレが戦う際の姿だ」
次の瞬間、変身が解かれ元の姿へと戻った。
…ほう。
「なるほど…。つかぬことを聞くが、君がそれを作ったのか?」
「いや、これはとある人が作ってくれた私専用。奴らと戦えるように調整したものだ」
奴らとは間違いなくノイズのことだろう。まさか聖遺物以外で戦えるとは
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