第14話 湖の秘密
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った。
残されたのはなのは一人となった。
「どうして…私達が戦わなくちゃならないの?」
悲しみと疑問に心が一杯になっていくなのは。
其処へ追いついた甲児達がなのはを見つける。
「お、居た居た」
「なのはちゃん!」
「あ、ハヤタさん、それに皆も」
心配だったのか皆が集まっていた。
「やれやれ、はしゃぐのは勝手だけど、もう少し場面を見て行って欲しいもんだなぁ」
「御免なさい」
理由はどうあれ勝手な行動を取り皆に迷惑を掛けたのは事実である。
なのはは皆に向かい頭を下げて謝った。
「まぁ、無事だったのだからこの際は良いさ。それより、ここまで探してても見つからないと言う事はもうこの辺りにはジュエルシードは無いって事になるな。ダンの待っている円盤へ向おう」
ハヤタの言い分に皆が頷いた。
これ以上捜索範囲を広げても結果は見えている。
それに、一人で円盤を調べているダンの事も気になる。
此処は一旦戻るのが上策であった。
***
ダンの目の前ではミクラスが怪獣と必死に戦っていた。
だが、旗色は悪い方であり徐々にミクラスが押され始めている。
(そろそろ不味い。早くウルトラアイを見つけないと)
焦りが顔に出て来たダン。
その時、円盤の近くで声が聞こえた。
少女の声だった。
ダンは円盤を背にその声の主をそっと見た。
其処には先ほどの少女が仕切りに声を上げていたのだ。
「何をしているのエレキング! そんな怪獣さっさとやっつけなさい! そしてウルトラセブンを殺すのよ!」
間違いなかった。
先ほどの少女が怪獣に指示を送っていたのだ。
恐らく、ウルトラアイを奪ったのも彼女だろう。
「見つけたぞ!」
「きゃっ!」
ダンは静かに近づき、彼女を後ろから捕まえた。
激しく暴れた際に彼女のポケットからポロリと何かが落ちた。
それは紛れも無くウルトラアイだった。
「あった!」
ダンは少女を突き飛ばし、ウルトラアイを取り戻す。
「ミクラス! 戻れ!」
そして戦っていたミクラスを呼び戻し、今度は自分の目元にウルトラアイを掛ける。
ダンの体は眩い光に包まれていき、紅い巨人ウルトラセブンとなった。
「しまった! エレキング。こうなったら確実にウルトラセブンを倒すのよ!」
起き上がった少女がそう命令する。
その命令を受けたエレキングが今度はセブンに向かい威嚇も兼ねた雄叫びを挙げる。
それに対しセブンは両手を強く握り締めて構えた。
自然の残る湖を舞台にエレキングとセブンは激突した。
まず最初にエレキングが尻尾を振り回す。
それをセブンはジャンプしてかわし、隙を見て組み付いて地面に叩きつけるように投げ飛
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