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スーパーヒーロー戦記
第14話 湖の秘密
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からして異星人の円盤にも見える。

「この焼け跡は…大気圏に突入した際に起こった摩擦熱によるものだ」

円盤の外面を触れダンは言う。
それはつまりこの円盤が地球外から来た物だと言う証拠になる。

「早速調査しよう」
「やれやれ、まさか日本に来ていきなり異星人とご対面とはねぇ」

一同は円盤の中に入っていく。
外面のイメージとは違い、中はかなり広々としていた。
それだけでも明らかに科学力の違いが伺える。

「うわぁ、見た事ない物ばっかりですねぇ」
「迂闊に触らない方が良いよなのはちゃん。もしかしたら異星人の罠かも知れないし」
「う、気をつけます」

うっかり触りそうになった手を引っ込めるなのは。
そう言う訳でこれから円盤の調査に乗り出すこととなった。

「僕はこの円盤を調査したい。その間君達はジュエルシードの捜索をして貰えるかい?」
「分かった。我々は引き続きジュエルシードの捜索を行う。気をつけるんだぞ、ダン」

ダンを残し、一同は円盤の外に出た。
広いとは言え円盤の中をぞろぞろ歩き回っていてはそれこそ敵の思う壺かも知れない。
そう思っての処置だったのだ。

(この円盤…見覚えがあるぞ。だが、この円盤が地球に来るなんて、まさか…)

ダンが一人調査しながら推測していた時だった。
配電盤の裏側から何かが出て来た。
咄嗟にダンは腰のホルスターから銃を抜き取り構える。
其処に居たのは一人の少女であった。

「君は?」
「おじさんこそ誰よ? 人の秘密基地に勝手に入ってきて」

少女はかなりご立腹な様子だ。
ダンは溜息をつきながらも銃を納める。

「申し訳ない。それより秘密基地とは一体何だい?」
「私、この辺に住んでるの。此処なら誰も寄り付かないでしょ。良い隠れ家にしてるの」
「そうか」

ふと安心しながらダンは少女を見た。
そして、ふと違和感に気づいた。

(おかしい、この円盤の中は一切冷房が効いていない。にも関わらず少女は汗一つ?いてないし息も乱れてない。それに、あんな険しい山の中を歩いてきたと言うのなら多少の泥はついている筈。なのに彼女の靴は新品同様だ。どう言う事だ?)

違和感を感じたダンは少女から更に情報を聞き出そうとする。
が、その時円盤の壁からガスが噴出してきた。

「しまった! 罠か…」

逃げ出そうとしたが、入り口は既に閉じられており、瞬く間にガスで部屋が充満していった。
そのガスは催眠ガスであった。
やがて、ダンは意識を失い倒れてしまった。
そんなダンの元へやってきた何者かが彼の胸ポケットを弄る。
そして、其処から何かを取り出した。

「ま…待て…」

掠れた意識の中でダンは手を伸ばした。
だが、伸ばした手は何者かを掴む前に
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