第14話 湖の秘密
[3/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
鳴らして喜ぶ滝。
が、それを見た甲児が以外そうな顔をする。
「って、あんた付いて行くつもりなのか?」
「当然! あらゆる超常現象を未然に防ぐのが俺の仕事なんでね」
「危険だ! 命に関わる事になるぞ!」
真剣な眼差しで本郷は滝を見た。
彼なりに滝の事を心配しているのだ。
が、それに対し滝は鼻で笑った。
「お気持ちは有り難いんですがなぁ本郷さん。俺もFBIの捜査官としての意地ってものがあるんだよ。命に関わるってだけでほいほいと逃げ出す訳にはいかないんだよ」
どうやら滝自身にも意地と言うものがあるようだ。
「しかし…」
「良いじゃねぇか本郷さんよぉ」
「甲児君…」
渋る本郷を甲児が止める。
「そんなに危険なら俺達が守ってやれば良いじゃねぇか。それに今回は調査とジュエルシードの回収だけなんだしさ」
「甲児君の言う通りだな。滝和也と言ったね」
ハヤタが滝の前に立つ。
「今回の我々の任務はあくまで調査がメインだ。だけどもし戦闘になった場合は…」
「わぁってますよ。俺だって命が惜しいんだ。無茶なんかしませんよ」
「それなら良い」
滝の同行を許したハヤタ。
しかし本郷だけは未だに認めてないのか不満そうな顔をしている。
「すまない。遅くなった」
そうしているとお待ちかねのダンがやってきた。
一同は滝和也の事をダンに伝え、滝の同行を許可した事も伝えた。
「分かりました。僕は反対するつもりはありません」
「よっしゃぁ、さっさと行こうぜ」
「張り切ってますね。甲児さん」
張り切る甲児を先頭に一同はジュエルシードの捜索、並びに周辺の調査を行う事となった。
暫く長い林道の中を歩いていたのだが、一向にそれらしい物が見つからない。
「しっかし暑いなぁ」
「今は丁度夏だからな。日差しが防げるとは言え、この気温は堪えるのだろう」
一同の額に汗が滲み出た。
夏の温暖な気候と林道の湿気が合さって一同に疲労と不快感を与えていく。
「ユーノ君、ジュエルシードの反応はないの?」
「う〜ん、今の所何も感じられないんだよ。一体何処に行ったんだろう」
「しっかりしてくれよぉ。このままじゃ俺達この林道でキャンプする羽目になっちまうぜぇ」
愚痴る甲児。
そんな甲児の愚痴を笑いながら聞き流していると、何処からか川のせせらぐ音が聞こえてきた。
「何処か近くで川が流れてるみたいだな」
「マジ? やっほう! 丁度喉渇いてたんだ」
「あ、甲児君!」
走り出す甲児を追って一同も林道を駆け抜けていく。
やがて、長い林道を抜けた先には、確かに滝の言った通り綺麗な小川が流れていた。
だが、それだけではなかった。
其処には見慣れない物体が一個置いてあったのだ。
形
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ