第二章
[8]前話
「あの三人魔法研究会だったよな」
「軽音楽部に変わったの?」
「ひょっとして」
「そうなったの?」
「いや、変わってないから」
安桜はこう答えた。
「全くね」
「いや、けれど楽器持ってね」
「それで歌ってるし」
「ライブやってるから」
「そうかなって思ってたけれど」
「これサバトなのよ」
こう周りに話した。
「楽器持って演奏してね」
「歌を歌って」
「それがサバトなの」
「魔女のそれなの」
「音楽もね」
これもというのだ。
「魔女には必要らしくてね」
「それでなの」
「演奏して歌ってるの」
「今は」
「そうしてるのよ」
こう言うのだった、そしてだった。
魔法研究会の面々は魔法の研究にだった。
サバトもしていった、それで佐倉と小坂は言った。
「いや、サバトも楽しいわね」
「そうよね」
そのサバトの後で言うのだった。
「こうしたものなのね」
「赤ちゃん生贄にするとかじゃなくて」
「悪魔も召喚しない」
「楽器演奏して歌を歌う」
「そんなものなのね」
「面白いわね」
「そうよね」
安桜も言った。
「一体どんなものかって思ったら」
「楽しいわね」
「ヘビーメタルにパンクに」
「デスメタル歌って」
「魔女の歌をね」
「いいものね」
「魔女ってね」
笑顔でだ、安桜はこうも言った。
「楽しいものよね」
「やってみたらね」
「そうよね」
佐倉と小坂も頷いた。
「魔法もそうで」
「サバトだってね」
「怪しいものでも怖いものでもなくて」
「その実はね」
「そうよね、偏見なく見たら」
そうすればというのだ。
「赤ちゃん生贄にとかしないし」
「全くね」
「悪魔召喚しないし」
「何か色々面白い本読んで」
「それで楽しいしね」
「サバトもやっていって」
佐倉と小坂に笑顔で話した。
「他のこともね」
「やっていこう」
「これからもね」
「そうしようね」
笑顔で言ってそうしてだった。
三人は八条学園高等部に進学しても魔女であり続け魔女の魔法を学び行ってそうしてサバトもだった。
やっていった、だがそんな三人を見て周りは高等部でも言った。
「軽音楽部?」
「魔女の服着てるけれど」
「ギターとかベースやってるし」
「メタルとか歌ってるし」
首を傾げさせて言うのだった、だがそれでもだった。
三人はあくまで魔女だと主張した、そして部活をしていったのだった。
魔法少女達のサバト 完
2024・3・11
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