第一章
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白馬に乗った
テレビを観てだ、中学生の山田佐紀長い薄茶色の髪の毛をサイドテールにしたきりっとした大きな白目がちの目と白い肌に小さな顔とピンクの唇を持つ背の高い彼女は顔を顰めさせて言った。
「またテレビに将軍様出てるのかよ」
「北朝鮮の将軍様かよ」
「この人昨日も観たよ」
高校生の兄の源一自分より十五センチは背が高くすらりとしていて薄茶色の髪の毛を短くセットしていて同じ顔の彼に言った。
「しょっちゅう出てるな」
「あの国自体がそうだろ」
「ああ、しょっちゅう問題起こしてな」
「ミサイル撃ってな」
「変な行進する軍隊とかな」
あの独特のそれの話もした。
「飢餓とか独裁とか」
「それで将軍様も出てるな」
「あたしこの人アイドル以上にな」
「テレビで観てるか」
「推しのな、だからな」
それでというのだ。
「嫌になるよ」
「確かにテレビによく出るな」
「ああ、ある意味スターだよな」
「悪い意味でな」
源一もこんなことを言った。
「そうだよな」
「正直観たくないけれどな」
「話題は満載の国だからな」
「それで出てるな、もう顔覚えたよ」
当然名前もだ。
「仇名もな」
「黒電話か?」
「ああ、もう夢にも出たよ」
「俺も出たぞ、インパクトは凄いからな」
「学校でも話に出る時あるしな」
「インパクトって大事だよな」
兄妹でこうした話をした、その将軍様を観つつ。
佐紀は実際学校でも将軍様の話をすることがあった、確かに話題になることが多いので学生達も話すことがあるのだ。
その中でだ、クラスメイトの一人がだ。佐紀の家で友人達との間で世間話と科をしている中で北朝鮮の話になってだった、自分のスマートフォンにある画像を出した、その画像はどういったものかというと。
「うわ、何これ」
「馬に乗ってる将軍様じゃない」
「あの将軍様乗馬出来たの」
「前の将軍様だけれど」
「何だよこれ」
佐紀もその馬に乗っている前の将軍様の画像を観て言った、顔を顰めさせてそうした。
「白馬かよ」
「白馬に乗った将軍様ね」
「王子様じゃなくて」
「これはないわ」
「究極にないわね」
他のクラスメイト達も口々に言った。
「こんなに白馬が似合わない人ってないわ」
「王子様じゃないのね」
「うわ、ある意味絵になるわ」
「あの国らしいわね」
「さらにこれもあるわ」
そのクラスメイトは別の画像も紹介した、それはというと。
初代将軍様、首領様と言われる人物の絵だった、山で白馬に乗って笑顔でいるがそこにいる誰もが言った。
「これもないわ」
「山で馬に乗る?」
「乗馬知ってたらないわよね」
「この絵も凄いわ」
「うわ、ってなるわ」
「っていうかよ」
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