第一章
[2]次話
同じこと
その国は独立して以来周りが宗教も民族も違う国家ばかりでしかも建国の経緯が複雑で周りは敵しかいなかった。
その為建国から実に多くの戦争を経てきたが。
「迫害されてきた人達だし」
「それでやっと建国出来たからな」
「自分達の国を守りたいんだな」
「大変だな」
「気持ちはわかるよ」
「戦うしかないんだよ」
こうした話をしていた、しかし。
隣国で活動しているテロ組織が人質を取ると即座にその隣国に攻撃を開始した、人質を解放しろと言ってだ。
攻撃対象地域の一般市民に避難を勧告した、そうして攻撃を開始したがその攻撃の有様を見てだった。
日本の大学生山岡総司きりっとした顔で面長で黒髪をロングにした痩せた長身の彼は眉を顰めさせて言った。
「あの国おかしくないか?」
「攻撃してるからか?」
「何かな」
高校から同じ学校で同じ学部でサークルも同じである岩戸正和、四角い顔で小さな目と茶色にした髪の毛に太った山岡以上に背の高い彼に言った。
「人質解放しろと言ってな」
「テロ組織にな」
「テロ組織攻撃しているって言ってるけれどな」
「空爆してから地上部隊送ってるな」
「なあ、もうな」
それこそというのだ。
「あれ侵略じゃないか?」
「占領してるよな、攻撃した地域」
「ああ、そしてな」
そのうえでというのだ。
「自分達の領土にな」
「していっているか」
「ああ、もうな」
山岡はさらに話した。
「人質を口実にな」
「侵略してるか」
「そうじゃないか?」
「流石に世界各国が止めてるな」
「その制止も聞かないで」
そうしてというのだ。
「侵略してないか?しかもテロ組織を攻撃するって言って」
「口実でか」
「一般市民の人達をな」
戦えない彼等をというのだ。
「無差別にな」
「攻撃してるか」
「その生活も脅かしてな」
「難民にしてるな」
「しかもな」
岩戸に非常に忌々し気に話した。
「難民の人達が餓えてな」
「餓死者出ているらしいな」
「その人達が食べものを受け取る場所に」
「しかも受け取る時にな」
「攻撃仕掛けてるな」
「そして大勢の人を殺してるけれどな」
岩戸も忌々し気に言った。
「あそこにテロ組織の連中がいるか?」
「いてもな」
それでもとだ、山岡は強い声で言った。
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