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Fate/stay night 戦いのはてに残るもの
目覚めた先で
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彩雅? そうか、漸く思い出した。俺の名前は彩雅、しかし苗字が思い出せない。

「こっちの子は士郎って言うんだ。仲良くしてやってくれ」

「宜しく彩雅」

士郎と言う赤茶髪の少年が、俺に軽く頭を下げる。

「宜しくな士郎」

俺も同じように頭を下げると、士郎は笑って頷いた。

「最後に僕の名前だけど、僕は衛宮切嗣。後、家に来る前に二人に最初に言っておくことがあるんだ」

切嗣と名乗った男が、俺と士郎を交互に見て笑いながらこう言った。

「僕はね、魔法使い何だ」

魔法使い。本気でこの人は言っているのだろうか? 最初は何言ってるのだろうと思ったが、何故か途中から嘘を言っていないような気がしていた。

理由は地獄の中で、光る何かを士郎に入れた時のことを思い出したからだ。あれはどう見ても、魔法と言える筈。恐らく重症だった士郎を救ったのは、あれのおかげなのだろう。

士郎は何も言わず切嗣を見ているが、その顔は『魔法を使えるの? 凄いや!』と判断出来るくらいに目を輝かせていた。

こうして俺と士郎は衛宮切嗣に引き取られ、切嗣の養子になった。
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