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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十五章―過去との決別―#13
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もらうため、まだ休んでもらうわけにはいかない。
 万が一、逃げられてしまったら───大変なことになる。

 念のため、ディンド卿たちに【快癒】をかけ───ネロに使いを頼み、おじ様からの連絡を待っていると、ラムルがおもむろに口を開いた。

「リゼラ様───もう一つ、報告がございまして」
「何ですか?」

 ラムルは、ディルカリド伯爵と交戦したときの詳細を語り始める。



「…セレナさんの髪色が変わった?」

「はい。水色から───青い髪色に」
「でも…、先程は水色でしたよね?戻ったということですか?」
「はい。少し間を置いて───まるで色が抜けるかのように」
「………」

 一体、何が原因だろう。集落潰しのときや鍛練では、そんなことは起きなかった。

 以前とは桁違いの大量の魔力を、体内に循環させ続けたから…?
 それとも────“氷姫”にはそういった現象が起こる何かがある…?

 これは────後で検証してみた方がいいかもしれない。条件だけでなく、セレナさんへの影響があるかどうかも────

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