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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十三章―逆賊たちの持論―#9
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ぶ無能な老害貴族どもは、こぞってその甘言に縋りついたが───ウォレムには、本気でそれを信じる者の───信じていた自分の両親の気が知れない。
あれは繁栄をもたらすどころか────国を崩壊させるだけの有害な女だ。
そもそも───そのバナドル王の側妃が“青髪”だったというのは、何処から得た情報なのか。
青髪が正しかったとしても、エルダニア王族の血筋でないベイラリオ侯爵家に何故現れたのか。
信憑性など何一つないのに────それを信じ込んだ、いや信じたい老害貴族どもが、ジェミナの手先となって国を荒らしている。
今回は利害が一致しているから、手を組んではいるが────ディルカリドだって、あの老害貴族どもと大して変わりはない。
ディルカリドの場合は、ジェミナなどではなく────自分の死んだ長男こそが、そのバナドル王の側妃の再来だと信じているようだった。
その死んだ長男は濃紺の髪色を持ち、膨大な魔力量を誇っていたという。
それを────あの偽物の息子に殺されてしまったというのが、ディルカリドの主張だ。
(バカバカしい…。どいつもこいつもバカの極みだ)
心の中でそう吐き捨てたウォレム=アン・ガラマゼラは────自分が、ゾアブラだけでなく、その老害貴族どもやディルカリド元伯爵とも、同じ穴の狢となってしまっていることに、気づいていなかった─────
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