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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十三章―逆賊たちの持論―#5
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って話しながら確かめる。

 3頭の魔獣についても、昨日、ラムルやディンド卿とは話し合ったが、全員にはまだ話していなかった。

 それと、エデルを保護することになった経緯も打ち明ける。


「ところで────エデルもいるようですが…、よろしいので?」

 私の後ろに控えるエデルをちらりと一瞥して、ラムルがレド様を伺う。

 エデルが混じると話に制限がかかってしまうから、遠慮してもらうつもりだったんだけど、本人たっての希望で参加することになったのだ。

 巻き込まれた当事者だし、匿ってもらうからには協力したい────というのが、エデルの弁だ。

 巻き込まれたのはエデルの自業自得な気がしないでもないが、私の“祝福”のせいともとれなくもない。

 だけど、ゾアブラの件に関しては、エデルがとっかかりなのも確かだ。

 だから、雇用契約するときの魔術契約を厳しいものにすることにして、レド様に同席の許可をもらった。

「エデルには、魔術で契約して───守秘義務を課すつもりです」
「……配下にするおつもりで?」

 ラムルが、眉間に皺を寄せて訊く。まあ、ラムルの心配も解らないでもない。あまり胡散臭い人物を、大事なレド様のお傍に置きたくないのだろう。

「いや、それはない」

 私が答える間もなく、レド様が即答する。
 ラムルは、あからさまに安堵した。

「……ええっと、とにかく────話を進めましょうか」


「それで───その賊どもが逃げた先は判明したのですか?」

 ディンド卿の問いに、レド様が頷く。

「ああ。逃げ込んだ建物は判っている。ギルドを出た後、探りに行ってみたが、得るものはなかった。ただ、貴族街の(きわ)に立つ邸で、貴族家のものだろうということは明らかだ」

 レド様の千里眼で確認してもらったが、もうゾアブラもあの二人の護衛もいなかったそうだ。執事と侍女、それからメイドが数人いただけで、邸の主人らしき人物もいなかったらしい。

「貴族街の際ということは、裏口に入って行ったのですね?」
「ああ。何処でもいいから逃げ込んだといった感じではなかったな。勝手知ったる場所だから、そこに逃げ込んだ────そんな感じだった」
「解りました。場所を教えてください。私の方で調べておきましょう」
「リゼ、頼む」

 ラムルの言葉を受け、レド様が私に目を向ける。私は、該当地域の地図を、【遠隔(リモート・)管理(コントロール)】で取り寄せた。

 この地図は───レド様が【索敵】で皇都の【立体図(ステレオグラム)】を作製して、貴族街と、貴族街に隣接する裕福な商人や官吏などの住居エリア、この二つの区域を私が眺めることで記憶に留めておき───つい先程、皆が集まる直前に、以前討
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