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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十九章―誓いと祝福―#4
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「あ、バカ!何口走ってんだ、ジグ!」

「三人とも…、そこにお座りなさい」

 …今回は庇えないです、レド様。



 三人がカデアに叱られているのを後目(しりめ)に、私はラナ姉さんと並んで佇むアーシャの許へと歩み寄る。

「アーシャには、もう祝福を授けてあるから────身体が成長し切って、私の眷属となった後で、加護を授けるね」

「…やっぱり、まだ駄目?」
「アーシャ、約束したでしょう?アーシャは、まだ成長の途中だから、成長し切ってからって」

「でも…、ラナ姉さんは眷属になったんでしょ?」
「ラナ姉さんは、もう成人していて────成長し切った後だから」
「でも、同じくらいだよ?」

 あ、言ってしまった…。

 小柄でちょっと痩せ気味なラナ姉さんと、おそらく肉付き良く成長すると予想されるアーシャは───今ちょうど背丈や体型が同じくらいなのだ。

「…アーシャ?わたしはね────もうこれ以上は成長しないの。ずっと、このままなの。いい子だから、言うことを聴きましょうね…?」

 表情はにこやかだが、ラナ姉さんの地を這う冷気のような声音から何かを感じ取ったのか────アーシャは、いつかのようにカクカクと頷く。



<それでは、これで終わりか?>
「はい。ご助言、ありがとうございました、白炎様。おかげで、まだ何となくですが…、加護と祝福の与え方が解りました」
<其方の力になれたのなら、我は嬉しいぞ>

 そう言って、いつものように私の頬に頭を擦りつける白炎様を微笑ましく思いながら、私は改めて自分と繋がった仲間たちを見回して────込み上がる喜びそのままに笑みを浮かべた。


◇◇◇


 ラナ姉さんは───引き続き、ロウェルダ公爵邸で預かってもらえるよう交渉することになった。

 もう少し服の数が欲しいのと───侍女としての研修を受けさせてもらいたいというのもある。

 だけど、一番の理由は────お邸の使用人部屋が足りないからだ。

「まあ、辺境に赴任してしまえば、何処に赴任するにせよ、領主館では部屋数が足りないということにはならないと思いますから───それまで預かってもらえるよう、交渉しましょう」

 ラムルが、レド様にそう進言する。

「…そうだな」

 レド様はすぐに頷いたが、一瞬だけ、何か言いたそうな───言いあぐねているような…、そんな表情になったのを、私は見逃さなかった。

 ラムルやカデアでさえ気づいている様子はないけど───気のせいではないはずだ。


「リゼラ様?」
「いえ、すみません。少しぼうっとしてしまったようです」

 そう言い訳すると、皆が───レド様が心配そうな表情になる。

「リゼ、立て続けに加護を与えて、
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