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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十八章―惑いの森―#4
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ときと同じだ。小さいなら───弱いなら、強くすればいい。

 私の魔力を呑み込み───【案内(ガイダンス)】の弱々しかった光が、徐々に大きく───輝きを増していく。

 それは、自分の周囲を覆っていた光をも呑み込み、聖結晶(アダマンタイト)を塗りつぶした。

 そして───聖結晶(アダマンタイト)から迸り、辺り一帯を照らした。
 私は眼を開けていられなくて、瞼を閉じる。


 音が消え────私は、恐る恐る瞼を開ける。

 目に入ったのは────白い簡素なワンピースを纏った、腰まである癖のない艶やかな銀髪の少女を腕に抱くレド様の姿だった────


◇◇◇


 その少女は、レド様と同じ───聖銀(ミスリル)のように輝く銀髪に、レド様がいつかの夜会で着けていた蒼鋼玉(サファイア)みたいな双眸をしていた。それに───形の良い眼を縁取る銀色の長い睫、小ぶりの通った鼻筋、柔らかそうな色づいた唇。
 そして───豊かな胸と細い腰が、嫋やかなラインを描いている。

 これは、何処から見ても────かなりの美少女だ。

「ルガレド様…、そのリゼラ様に似た少女は────」
「私になんか全然似ていませんよ」

 レド様が自分でない───別の女性を腕に抱いていることにショックを受けながらも、私はレナスの言葉に、反射的に口を挟んだ。

「え?そっくりじゃないですか。髪の色が違うだけですよ」
「何処がですか。似ているのは、眼の色くらいです」
「……」
「それで、レド様…、その子をいつまで抱いているんですか…?」

 思わず、声が低くなる。
 レド様は、慌てて少女から腕を放した。

 レド様の支えがなくなって、少女はふらついたように一歩踏み出した後、何故か私を目指して突進してきた。

 私に縋りつき────叫ぶ。

(マスター)リゼラ、酷いじゃないですか…!」

 え、この子、もしかして─────

「【案内(ガイダンス)】?」
「そうですよ!貴女なら、私の存在に気づいてくれると思ってたのに…!」
「え、いや、だって…、いきなり、そんな女の子の姿で…」
「違います、そうじゃなくて…!貴女たちの魔力で、せっかく亜精霊から精霊に成ったのに───全然、気づいてくれないし…!
(マスター)ルガレドは鈍そうだから仕方ないとしても、貴女なら気づいてくれると思ったのに!アナウンスの文言を時々少し変えたりして、アピールしてたのに…!」

 え、そうなの?
 文言───変わってたかな…?

「アルデルファルムが言わなきゃ気づかないなんて…!本当にもう…!」

 頬を膨らませて拗ねる【案内(ガイダンス)】が可愛くて、つい笑みが零れてしまった。

「ごめんなさい、【|
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