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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第十八章―惑いの森―#2
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<<ええ、本当に。ルガレド、貴方が称賛していた通りですね>>>

 え、称賛?そんなことをしていたんですか?───聖竜相手に?
 きっと───盛大に話を盛ったに違いない…。


 それにしても────記憶がないにも関わらず、レド様とアルデルファルムはまるで母子のようだ。

 レド様は、カデアには頭が上がらない感じだけど───アルデルファルムには、ひたすら甘えている気がする。

 レド様のその笑顔を見ていたら、何だか、どうでも良くなってしまった。

 きっと───アルデルファルムはレド様の欲目を、笑って流してくれるに違いない。…本気に取ったりしないよね?


「ヴァイスも、この森に“結界”を施しても構わない?」
「勿論だ、我が姫。“結界”があれば、この地は護られる。こちらからお願いしたいくらいだ」

 そうと決まれば、さっさと修復してしまおう。

 だけど、その前にこの森周辺の状況を確認しておかなきゃ。結界の範囲内に道とか人家とかあったら、大変だ。

 そのために、一度地上に戻って来たのだ。

「レド様、また【千里眼】を発動してもらえますか?」
「ああ」

 先程と同じ手順を踏んで、今度はこの森とその周辺の地図を作製する。

「【案内(ガイダンス)】、さっき作製した地下空間の【立体図(ステレオグラム)】を、この【立体図(ステレオグラム)】に重ねることはできる?」


了解───二つの【立体図(ステレオグラム)】を合成します───完了


 結界の範囲は、森より少し広めになっているが、その範囲内に道らしきものも、人家の類も見当たらない。

「大丈夫そう───…!?」

 【立体図(ステレオグラム)】を確認していて、水路が壊れている箇所の地上部分に、魔獣が集まっていることに気が付いた。

 それも、1頭や2頭じゃない────かなりの数だ。その場所は、私たちが寛いでいたあの湖とは、ちょうど逆側に位置している。これは────

「【潜在記憶(アニマ・レコード)】検索───【抽出(ピックアップ)】───【投影(プロジェクション)】」

 私は自分の作製した手描きの地図を、【立体図(ステレオグラム)】の隣に投影した。

 やっぱり、思った通りだ…。

「リゼ?」
「レド様は────“デファルの森”をご存知ですか?」
「ああ、知っている。森の奥に魔素を排出する何かがあるという、魔獣が多く存在する森だろう?」

 自分の答えで、思い当たったらしく────レド様は眼を見開く。

「まさか────」

「ええ、“デファルの森”はこの森の一部みたいです。魔素を排出する何かというのは────おそらく、あの水路の水だと思います」

 私は、自作の地図の
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