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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十七章―密やかに存在するもの―#1
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 取り寄せた武具は、すべて同じデザインで────柄から剣身まで月銀(マーニ・シルバー)でできていて、一体となっている。

 刃の部分だけ聖結晶(アダマンタイト)で設えてあり、私の【聖騎士(グローリアス・ナイト)】の【聖剣】のように、魔術式が刻み込まれている。月銀(マーニ・シルバー)製のため、全体的に白い。

 月銀(マーニ・シルバー)は、星銀(ステラ・シルバー)より魔力が多分に含まれているせいなのか、色合いがほとんど白に近い。

 私の【聖剣】の装飾が、月銀(マーニ・シルバー)でなく星銀(ステラ・シルバー)なのは、どうもその色合いを考えてのようだ。

 魔力の含有量の関係で月銀(マーニ・シルバー)の方が価値は高いが、(シルバー)に魔素が混じり星のように輝く星銀(ステラ・シルバー)の方が、場合によっては美しく映る。

「これは、アーシャのための剣。まずは────双剣からいこうか。これを手に取ってみて」
「う、うん」

 アーシャが双剣を手に取ると、剣がアーシャの魔力を吸い取って、細い光のラインが交錯するように走り、最後に剣全体が光を帯びた────そう、冒険者ライセンスのコインのように。

「うん、登録はうまくいったね。それでね、その双剣に名前をつけて欲しいの」
「名前?剣に?」
「そう」
「ええと…、それじゃ───ジャンナ!」

 ジャンナ?────孤児院によく来るノラ猫の名前が、確かそんなような名前だったような…。しかも、茶トラ…。ま、まあ、いっか。

「その双剣に、そう呼びかけて」
「わかった。────ジャンナ」

 双剣に、先程と同じように細い光のラインが走る。

「名前の登録も済んだから────ちょっと借りるね」

 私はアーシャの手から双剣を取り上げると、自分のマジックバッグに双剣を入れた。

「アーシャ、双剣の名前を呼んでみて」
「うん。────ジャンナ!」

 すると、アーシャの手に、ジャンナと名付けられた双剣が現れた。

 よし────成功!

「すごい…!剣が呼んだら来た…!」



「それじゃ、他の武具も同じようにやってみて」
「うん!」

 アーシャはハイテンションのまま、短剣を手に取る。

「すごいな。どういう仕組みなんだ?」
「使用者の登録については、冒険者ライセンスのコインを参考にしています」

 解析したら、あれはやっぱり古代魔術帝国の技術だった。身分証明として使われていたらしい。

 多分、コインを製造し────コインに情報を書き込む魔導機構でも発掘されたのだろう。

「“名前を呼べば来る”仕組みは?」
「実は、あれは───“剣の名前”というよりも、キーワードなんですよね。魔術の名称を口にすれば
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