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東方守勢録
第二話
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俊司は苦笑いを返すしかなかった。







革命軍拠点内 潜入チーム


監視塔への道中。一同は鈴仙を先頭にすたすたと歩いていた。


「で?この施設では何をしてるのかしら?」

「主に新兵器の開発や武器の修理かしらね〜。あとは捕虜を管理する施設があったわよ〜?」

「……そこに藍と橙は?」

「たぶんいなかったわ。おそらくもっと大きい施設にいるんじゃないかしら」

「そう……」

「あの〜話をしてるときに悪いんだけどさ……」

「?どうかしたの?」

「……堂々としすぎじゃないか?」


と言って視線を泳がせる妹紅。そんな彼女のすぐ横を見知らぬ男が通り過ぎて行った。



そう。彼女たちは道のど真ん中を平然と歩いていたのだった。



しかし、周りの兵士はそんな彼女たちに気付くことなくすたすたと歩き続けている。それをみて妹紅は気味悪そうな顔をしていた。



「そうかしら?別にばれてないんだしいいんじゃない?」

「それはそうだけどさ……なんか変な気分になるっていうか……」

「まあまあ、もう少しのしんぼうだからね?……ほら、着いたわよ」


一同の前に現れたのは、建物のいたるところにへんな機械をとりつけた塔だった。監視塔と聞いてかなり高い塔を想像していた一同だったが、目の前の塔はせいぜい2・3階ほどのものだった。


「案外小さいのね?」

「この拠点はもともと人が少ないのよ。それに建設する際の費用?がどうのこうのってことでこのサイズになったらしいわ」

「へぇ……で、これどうやって入るんですか?」

「ICカードを使うらしいんだけど……私が持っているものはもう使えなくなってるはずだしね…」

「……ちょうどいいわ、誰か来たわよ」


と言って紫が指さす方向には、一人の男がめんどくさそうにしながらこっちに向かってきていた。


「あ〜めんどくせ〜…なんで俺が監視塔で仕事なんて…戦場にだせっての!」


男は愚痴をこぼしながら監視塔の扉に近づくと、ポケットから一枚のカードを取り出し扉の横にあったパネルにかざし始めた。


『IC認証中…確認しました。ロックを解除します』


がちゃっ


ロックが外れる音を確認した男は、扉を開けようとドアノブに手をかける。





その背後ではウサ耳をつけた少女が立っているのも知らず…




「動かないでください」

「えっ……」



少女の声とともに、男の背中に一本の指が突き付けられた。


背後から指を強く突き付けられた男はすべてを悟ったのか表情から一瞬で血の気がひいていった。


「貴様ら……いつのまに……
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