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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第八章―護るべきもの―#3
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》】で鞘も変えてから、丁重にアイテムボックスへとしまわせていただきましたとも。

「そういえば、レド様はどのような剣を使われているのですか?」
「俺か?俺はずっと…、下級兵士に支給される低級品を使っていたんだが───以前、爺様が持ち込んでくれ、刃毀れしたり折れたりして使い物にならなくなったものが【最適化(オプティマイズ)】で修復できたから、今はそれを使っている」

 レド様はそこで少し寂し気な表情を浮かべ、続けた。

「それと────爺様が最期に愛用していた剣だ」

 私はレド様にそんな表情をして欲しくなくて、隣に座るレド様に肩が触れ合うくらい身を寄せた。

「ファルリエム辺境伯が愛用していた剣なら────とても心強いですね」

 私がそう言うと、レド様は微笑んでくれた。

「ああ、そうだな…。リゼの言う通りだ」

「あ───そういえば、レド様。私、いいことを発見したんです」
「いいこと?」
「はい。【防衛(プロテクション)】という魔術、これ身を護るだけでなく、剣や物にもかけられるんです。剣にかけると、刃毀れや損壊を防げるらしくて」

 ただ、その代わり、剣に魔術を付与することができなくなるみたいだけど。レド様も私もどうせやらないから、あまり関係がない。

 【最適化(オプティマイズ)】も出来なくなるようなので、すかさず、愛用の双剣と対の短剣、それとマジックバッグに【防衛(プロテクション)】をかけた。

「そうなのか?」
「はい。やってみませんか?それをやっておけば、レド様の剣も刃毀れしたり折れたりしないで、ずっと使うことが出来ますよ」

 そう提案すると、レド様はふわりと笑って頷く。─────レド様の柔らかい笑顔は、とても可愛い。


◇◇◇


「残念だが、俺では物にはかけられないようだな」

 取り寄せた武具を手にしたまま、レド様は残念そうに溜息を吐いた。

「そうみたいですね。……何ででしょう?」

「…そういえば、リゼは新たな称号がついていなかったか?」
「称号──ですか?」

 レド様の言葉に首を傾げる。

「“超級魔導師”───だったか」
「!ああ、そうでしたね」

 【現況確認(ステータス)】を投影して確認してみる。【肩書】の欄に、確かに記載されている。そして、何故か【神子】も追記されていた。ここ数日で肩書が増えてしまった。私は一体何者なのか…。ちょっと遠い目になる。

 とりあえず、【超級魔(オーバーグレード)導師(・ウィザード)】という文字に触れると、説明が現れた。


超級魔(オーバーグレード)導師(・ウィザード)
 【魔力感知】に長け、【魔力操作】【魔力変換】を極め、【魔法】と【魔術】を縦横無尽に使い熟す者
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