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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第八章―護るべきもの―#3
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【
認識章
(
コード・クレスト
)
】に、【誓約の剣】をアイテムボックスへと戻す。
「【誓約の剣】も【聖剣】も、最終手段でしか使わない方が良さそうですね。“聖剣”を2本も所有しているなんて知られたら───争いの火種になりかねない」
レド様を護るためにも力は欲しい。けれど、これでは逆に要らぬ火種を抱えたようなものだ。
「そうだな。このことは───絶対に知られない方がいいな。ジグ、レナス、言うまでもないと思うが、これは他言無用だ」
レド様の言葉に、ジグとレナスも重々しい表情で頷いた。
「代わりの剣はどうする?」
「そうですね…。やはり、支給品の武具を【
最適化
(
オプティマイズ
)
】するのが無難でしょうか」
支給品は量産品らしいのだが、皇都の一流の武器職人の造る一級品よりも、実はものが優れている。
それに、職人さんが丹精込めて造ったものを【
最適化
(
オプティマイズ
)
】で変えてしまうのは気が引けるけど、量産品なら気軽に変えられるし。
どうせなら、大太刀、太刀、小太刀二刀、小刀二刀、薙刀、全部創ってしまおう。そう思い立ち、私は、両手剣、片手剣、双剣、短剣2本、槍よりも穂先の大きいパルチザンを取り寄せる。
そして、一気にすべての武具に【
最適化
(
オプティマイズ
)
】を施す。
「あれ?」
何か魔力が───すごい持っていかれてる気がするんですけど。それに、いつもより迸る光も強い?
不意に光が膨れ上がり、視界を覆う。
「!?」
光が収束したのを感じて思わず閉じていた瞼を開けると、そこには───漆黒を基調とした武具が並んでいた。
大太刀、太刀、小太刀二刀、小刀二刀、薙刀───すべて、
拵
(
こしらえ
)
は漆黒をベースに、
星銀
(
ステラ・シルバー
)
の装飾が随所に施されている。意匠は────星?
「何だか、いつもと違うな…」
レド様が呟く。確かに、いつもの【
最適化
(
オプティマイズ
)
】と違う。
これまでは、服でも武具でも、形状は多少変わることはあっても、大まかな色合いやデザインは変わらなかった。
私が取り寄せた支給品は、それぞれ柄や鞘など、素材も色もバラバラだったのに、すべて同じデザインになっている。
「…とりあえず、【
解析
(
アナライズ
)
】してみます」
【夜天七星:リゼラ専用】
超級魔
(
オーバーグレード
)
導師
(
・ウィザード
)
リゼラによって創造された、【大太刀】【太刀】【対の小太刀】【対の小刀】【薙刀】の5種の異世界の武具。位階は【霊剣】。物質で斬れないものはなく、【魔法】、【魔術】、【魂魄】ですら斬り裂く。リゼラの魔力、あるいは周囲の魔素を取り込み、自動修復する。
天鋼
(
アマツハガネ
)
製。
「……………」
あ
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