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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第八章―護るべきもの―#2
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 【現況確認(ステータス)】を確認すると、以前は『顕在化(セットアップ)・未』と追記されていたのが、無くなっている。まさか、【顕在化(セットアップ)】されたってこと?

「嘘でしょう…?」

 これから、ずっと────人の性根を見続けなければならないの?

「リゼ、こちらを見ろ」

 呼ばれて、条件反射的にレド様を見る。

「やはりだ。瞳に魔力が集まっている。これは“能力”だ。俺の神眼とは違う。おそらく、任意で解除が出来るはずだ」
「本当ですか…?」
「ああ。やってみろ」
「はい。───【(アストラル)(・ヴィジョン)】解除」

 お願い、どうか解除できますように────そんなことを思いながら、目を瞑って言葉にする。

 恐る恐る瞼を開けると────漂う魔素も、レド様たちを取り巻いていた光の粒子も消えていた。

「よ、良かった…」
「見えなくなったか?」
「はい…。ありがとうございます、レド様。───ああ、本当に良かった…。レド様たちの綺麗な光はともかく、皇妃みたいな人たちの汚れた性根を一生見続けることにならなくて……」

 心の底から安堵して、息を吐いた。

「そうだな。あんな汚いもの、リゼは見なくていい」

 レド様は、皇妃たちの濁った性根を思い出したのか、眉根を寄せた。


「…ところで、先程のは、舞────なのか?」
「あ…、見られていたのですね。そうです。前世の私が神官の家系で、そのために剣術を修めたことはお話ししましたよね。その関係で、年に2度、神に剣舞を奉納する役目を任されていたんです。刀を持ったら、そのときのことを思い出してしまって───」

 この身体で舞うのは初めてのはずなのに────自然と身体が動いていた。

「そうなのか…。すごく───綺麗だった。思わず手を止めて…、見惚れてしまうくらい────」

 レド様が、噛みしめるように言う。驚いてレド様を見ると、レド様は熱のこもった眼で私を見つめていた。

「あ、ありがとうございます…」

 私はそう返すのが精一杯だった。レド様のその眼差しに頬が火照っているのが判る。絶対、赤くなってるはずだ。

「それで…、カタナとやらは使えそうか?」
「あ、はい。元々、足捌きや間合いの取り方、剣の振り方などは、前世で修めたものを参考にしていましたから、後は、刀の重さや長さ───それに、斬り込む際の刃の一番いい角度などを身体に覚え込ませるだけですので。刀の重さが馴染んだら、実戦で習練したいと思っています」

 小太刀二刀流に関しては、記憶を辿ったせいか、刀の重さに違和感は感じない。もう実戦で験してもいいかもしれない。


 さて────次は、一刀流の習練だ。

「ええっと…、レド様たちは手合
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