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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第一章―契約の儀―#3
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トラグレ》支援(ードサポート)】が可能と断定───
魔術駆動核(マギ・エンジン)】認知不可────設置します───
転送───設置───完了
魔術駆動核(マギ・エンジン)】起動───正常───
管理亜精霊(アドミニストレーター)】に【接続(リンク)】───成功
使用可能魔術を算出───完了
魔術駆動核(マギ・エンジン)】に【魔術式(マギ・スキーマ)】の書き込み(ダウンロード)開始──────完了

  
 途切れることなくアナウンスが鳴り響き、その度に起こる身体の中を掻き回されるような魔力の奔流に、私は気を失わないようにするのが精一杯で、周囲のことを気にする余裕もない。

 
最適化(オプティマイズ)】を開始します───【潜在記憶(アニマ・レコード)】検索───【抽出(ピックアップ)】───【顕在化(セットアップ)】…

  
 魔力の奔流が、握ったままの剣へと流れ込むのを感じて視線を落とすと、剣が光を放った。私は手の中の剣が形を変えていくのを、ただ唖然として見ていた。

 やっと光が収束したとき───私の手の中にあったのは、一振りの刀だった。直剣だったものが、緩く反り返った刀へと変貌していた。

 刀をじっくり確かめる間もなく、今度は身に着けている服や靴、装身具が光り出す。


─────【最適化(オプティマイズ)】が完了しました

 
 その言葉を最後に、声は止んだ。魔術陣が発していた光も、同時に消え去る。ようやく戻った視界には、ルガレド殿下の愕然とした表情があった。

 お互いの表情を確認した次の瞬間には、私もルガレド殿下も我に返り、周囲の反応を窺っていた。

 皆一様に驚愕した様子で、絶句していた。

 当然だ。私たちの契約の儀式など、第四皇子とイルノラド公女の儀式のオマケ、あるいは引き立て役に過ぎず、まさか契約を成功させるとは誰も予想していなかったのだから。

 一番気になるのは、ジェミナ皇妃一派の反応だった。

「…ぁ、こ、これにて、ルガレド皇子とリゼラ殿の契約は結ばれました」

 自分の役目を思い出したらしい進行役の司祭が、慌てて宣言した。

 それを機に私とルガレド殿下は、魔術陣から降りる。

 事前に、儀式後はジェスレム皇子とイルノラド公女と同じ場所で控えるよう指示を受けていたが───ルガレド殿下は反対側の隅に歩いて行った。私もルガレド殿下の後を追う。

 おそらく、剣や礼服が変わったことに気づかれると厄介だからだろう。


 私の手の中にある、一振りの白い刀。

 形状が変わったことは勿論のこと、白地であることや装飾の意匠など大まかなデザイン自体はそのままだが、彩りだった(シルバー)は|星銀《ステラ・シル
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