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星河の覇皇
第八十七部第三章 港の整備その一

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                港の整備
 タンホイザーはこの時エウロパの国境暗黒宙域との接点であるそこの一つであるノール星系に来ていた。
 この星系はスウェーデン領である、だが辺境だけあって人はおらず開発や開拓も行われてはいない。
 その星系に入ってだ、タンホイザーは周りに話した。
「ここがいいな」
「軍港を築かれて」
「そうしてですか」
「ここかですか」
「暗黒宙域に進出されますか」
「他の星系にも港を築くが」
 しかしというのだ。
「だがな」
「このノール星系にもですか」
「軍港を築き」
「そうしてですか」
「そのうえで、ですか」
「進出していく」
 その様にするというのだ。
「いいな」
「わかりました、ではです」
「これよりですね」
「ここに軍港を築いていきますね」
「人と設備を送って」
「そうする」
 これよりというのだ。
「いいな」
「わかりました」
「ではその様にします」
「艦隊を置く港を築き」
「補給基地もです」
「全て整えます」
「規模は艦隊単位だ」
 それだけだというのだ。
「いいな」
「艦隊ですか」
「では一万隻程ですか」
「それだけの艦隊を置けるだけの港をもうけますか」
「このノール星系に」
「わかるな、この星系は今は人がおらずだ」
 そうしてとだ、タンホイザーはその目を鋭くさせて周りの者達に話した。皆エウロパ軍将官か佐官の軍服を着ている。中には大将のマントを羽織っている者もいる。
「開発もされていないが」
「はい、確かにです」
「この星系はよい港を築けます」
「そしてよい基地も置けます」
「いい軍事基地になります」
「この星系は」
「暗黒宙域に面していてだ」
 これから進出するその場所にというのだ。
「しかも星と星の間は空いていてな」
「アステロイドは少なく」
「かつ星は平地の多い星ばかりです」
「しかも寒過ぎず暑過ぎない」
「まさに基地を築く適地ですね」
「この星系は」
「だからだ」
 それ故にというのだ。
「この星系にだ」
「軍港と基地を築き」
「暗黒宙域信進出の起点とする」
「そうされますか」
「これよりな、他にも進出の起点はもうけるが」
 それでもというのだ。
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