第4話「よし、勉強と武道するぞ!」「お嬢様っ!」
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ップに新しいのを入れる。
「お嬢様、どうぞ召し上がりください」
「ありがとう」
そう言って飲むお嬢様。なんだかいつもより表情が強張っているように思える。
「ねぇ、パオラ」
「はい、なんでございましょう」
「私さ、勉強沢山してるでしょ?」
確かに、沢山のことを学ばれている。しかし突然なにを?
「私、武道のほうもしようと思っているんだ。沢山ね」
だめだ、それだけは・・・これ以上、痛ましい思いをされるのは!
「お嬢様、怪我をされますよ」
「承知の上」
この方は・・・!
「でも兄さんのように強くなりたいんだ」
・・・・っ、この覚悟、そしてこの目。マティウス様とそっくり。これは・・・なんてまっすぐなんだろうっ。
今までお嬢様はマティウス様を頼ってきた。自分では出来ないことをやってみせるから、マティウスを亡くされて心が疲弊しているのに、この方は、この方なりに前を向こうとしている。
(ふふ、大きくなられましたね)
ー信じてみようー
「良いですよ。ただし、私共の目が届く範囲でやっていただきます」
そう言うと彼女は・・・
「ありがとう!」
今までに無く魅せたことの無い笑顔をされていた。
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