7.降谷さんの朋友。
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私今お辞儀もできないんだよ。くそう。
お忙しいだろうから色々気が引けるけど、気が引けるけど!!!
凶器でしかない私は早急に知識をつけなければならない。こんなに優秀な警察官の皆さまのご協力が得られるなんて……! 身に余ることなんだ、本当に。
「……ところで」
悶々としていると松田さんが悪い顔をして降谷さんと諸伏さんを見遣る。
「お前ら、俺たちに何か言うことねぇのか?」
二人は目を泳がせた。
確か今まで音信不通にしてしまっていたんだよね。
「し、仕方ないだろう……!」
やっぱりたじたじとしている降谷さんは珍しい。諸伏さんがたじたじなのはかわいそうだからやめてあげてください。
わいわいと言い合いを始めた皆さんを伊達さんがたしなめる。
えへへ。いいなあ。本当にいいなあ、この空気。
これが、いつまでも続きますように。
微力ながら、応援しています。
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数日経ったある日、萩原さんと松田さんが病室に遊びに来てくれました。
時間は十四時過ぎと少しだけ遅めだけれど、松田さんのお昼休憩中なのかもしれない。
「特殊犯係に転属希望出したって?」
ふと萩原さんがそう言った。
私は思わず固まりました。松田さんは舌打ちしていた。
「どこから聞きつけた」
「先輩が教えてくれたよ」
松田さんがまた舌打ちした。
「それ、さ……この事件が原因か?」
松田さんは無反応だった。
「……それ肯定だよなあ……」
萩原さんが苦笑している。
あの……えっと……それは私の部屋でなさって良い話だったのでしょうか……?
でもこれで、松田さんが原作通りっぽい行動をとっていらっしゃるのを……知ってしまいましたね……。
「……オイ。何でこいつを巻き込んだ」
ぐ。そわそわしたのを察されてしまったみたいです。
「汀ちゃんもあの事件で怪我した一人だ。……しかも俺を庇ってな」
「……関係ねえよ」
「関係なくないね。もっと言えば、現場にいた機動隊の皆と、マンションの住民の皆。降谷ちゃんだっていた。諸伏ちゃんも陰で支えてくれてたみたいだし」
松田さんは小さくハッと鼻を鳴らした。
「何だ? 大勢の前で宣言しろってか?」
「胸張って言える? 報復するんだって」
「そんなんじゃねえよ」
……私が何か言っていい気はあまりしないし、本音を言うと異動してほしくない。だけど。
「応援してくれる人はいるんじゃないでしょうか。だって家がなくなって、仲間が傷ついたわけですから」
無力化を選ば
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