7.降谷さんの朋友。
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かかってきて。
そして。
……そして。
「……受け身を!」
この場にそぐわぬ鈴のような声がしたのと、突き飛ばされたのと、爆発したのは、本当に一瞬のうちの出来事だった。
----------------------------------- case : Reincarnator
雰囲気が重い。
間にヘルメットの着脱を挟んでいたにしろ、彼は本当にものすごい時間防護服を着続けていたんだ。
「……電話にあっさり出やがったから……解体終わってねぇのに着てねぇな何でだこいつありえねぇとキレたが」
松田さんがそう言って大きな大きな大きな溜め息をついた。
そして顔を片手で覆って座り込む。
「まさか着てた時間のほうがありえねぇとはな……何やってんだお前、やっぱ死にたがりじゃねぇか……!」
「残り1分ちょっととかさすがに防護服脱がないだろ!」
「うるせぇ!」
「あいたっ! すねはナシだろ!」
「静かにしろ、お前ら」
伊達さんが二人の背中をばしっとはたいていた。
萩原さんがまたあいたっと言ってうずくまった。立ってられてない程のこっちのほうが実は痛いのかな……?
「だから、また着たら萩原さん倒れちゃいそうじゃないですか。全部タイマーが動き出したのが悪いんです」
「……」
セオリーを考えれば防護服ナシでの解体は有り得ないのだろう。
そこは怒るべきところではあるんだろうけれど、今回は状況が状況ってヤツで。
でも、それが分かっていても、どこで感情を発散させていいのかきっと皆分からない。
「ここは、『心配かけやがったの刑』とかでご飯を奢らせてチャラにするのはいかがでしょう」
ここに居る中で一番モヤシな私がそういう発言をしたらきっと抗議する気が失せるんじゃないでしょうか!
ふっと吹き出したのは誰が最初だっただろうか。
「仕方ねえなぁ……」
「何食おうかな」
「どっかに高級な酒出すとこある?」
「ビールでよくない?」
「ビールも飲む」
「もちろんだな」
「お前らの胃袋もウワバミ具合も良く知ってるから怖すぎるよ……」
ふふっと笑う。
本当、いいなあこのかたがた。
「汀ちゃんの好きな食べ物は?」
うん? 私?
「リンゴとお酒です」
「……」
何故か皆の視線が降谷さんに向かう。
めずらしく降谷さんがたじたじしていて面白い。
「……だからリンゴだったのか……」
「餌付け……」
何で皆さん変に目を逸らすのでしょうか。
「ええと、ええと、さすがに私はこの状態でどこかにご飯を食べに行くのは無理ですので、計算に入れないでくださいね」
「言い出しっぺ
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