7.降谷さんの朋友。
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」
「私は萩原さんを侮っていたのかもしれません」
本当私は失礼な奴です。
諸伏さんは眉を下げて微笑んだ。
「君はあいつのことをよく知っていたわけじゃないから。あいつについて色々話してなかったオレたちもマズかったのかもしれないし」
「いえ……まさかこうなるとは誰も思わないですし」
二人で苦笑し合う。本当に、とても苦い笑みだ。
皆がどれだけ優秀かなんて切っ掛けが無ければ自らは普通言わないんじゃないかな。
……私は前世で色々と知っていたから罪が重いのだけれど……それは話すようなことじゃないから……。こんなことばかりだね。
「ただ今回のことで、爆弾に耐えうるものではないと学びました。肝に銘じます」
「そうしてくれ」
諸伏さんが引き続き苦笑している。
「そうですそうです、そろそろ私、歩くリハビリもさせてもらえそうなんですよ」
「へえ。無茶はするなよ」
「……あのですね、ちゃんと許可されてからしかやろうとしてないんですよ?」
ふふふと諸伏さんが笑う。
まあここまで言わせてしまうのは私が無謀ばかりしてきたからとは分かっております。ぐ。
「そんな感じで無茶をしようとはしていませんから……もう少しお時間がありましたら、スナイパーの精神面について少しお話を伺っても良いですか?」
ああ、と諸伏さんが微笑んでくれる。やっと師匠らしいことができるね、なんて仰って恐縮のかぎり。
「と言っても言葉で表せることなんてどれくらいあるか……ちゃんと治ったらまず修了証明取って、銃砲所持許可と銃免許を取って……ああ、申請に必要な条件とかはこちらでなんとかするよ」
にかっと諸伏さんは笑う。公安強いです……。
「そしてこれはゼロとも相談したんだけど、免許が取れたら後々君には拳銃を持たせる。公安もそれを認めた。きみのマスケットはちょっと目立ちすぎるからね。あれが出てくるよりは……ってことらしい」
「……! たくさんお気遣いありがとうございます……!」
「いや君のためというより国のためだろうからね。オレたち公安は使えるものは何でも使う。何があろうと守りたいものがあるから」
本当に、眩しい。
「私もその一助になれるとしたら、本当に光栄なことです」
ふふっと諸伏さんは笑う。
「まあそういうことで、前に話し合ったように裏理事官にだけは君の能力のことは伝えてある」
「お伝えくださってありがとうございます、お手数をおかけしました」
「訓練場で色々と撮影しては行ったけど、銃も的も映らなかっただろ? ちょっと信じてもらうのには苦労したけど、でもとにかく何でも必中っていうのは納得してくれたみたいだった」
そう、多分私にしか見えてないだろ
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