7.降谷さんの朋友。
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、根拠とするにはあまりにも薄いものだったんだ。
自分の持つ能力についても、きちんと知らなくちゃ。
「本当にありがとうございます」
お辞儀ができないから、私は精いっぱい笑った。
近くまで歩いて来ていた降谷さんが頭を小さく撫でてくれました。
「『首輪外して芝生に放ったら柵越えてマグマに突っ込んでくタイプ』ね。本当にいい例えだよ松田。汀の無茶ができるだけ無茶にならないように鍛えてやるからな。僕は、お前が動けるようになったら朝のランニングに連れていく。お前のことだから最初は準備体操でギブアップだろうけど……」
「ウッ……仰る通りです。少し付き合っていただきましたが私柔軟体操でさえいっぱいいっぱいでしたからね」
この爆弾事件が起こるまでには少し日数がありましたからね。
「運動部のかたは三か月ほどである程度軌道に乗るそうです。一先ずの目標があれば続けられそうに思います。それまでは、吐こうが倒れようが頑張ってみせます」
皆さんが苦笑しました。
「汀ちゃんってほんと深窓の令嬢って感じするのに、メチャクチャ根性ありそうだよね」
「興味があるものについてはひたすらに突き進むが、なければ全く眼中になくなるんだろう。色々抜けてるからな」
「なるほどな」
降谷さんが酷い気がしますが、きっと真実です。何も言い返せません……。
「……まあ……最初から無理をするなよ……一生引きずる怪我をする可能性だってある。吐こうが倒れようが折れない気概は買うけど、スタートはゆっくりやれ」
「はい、ありがとうございます」
そうだよね。最初から動けるわけはないもの。動けるつもりでおかしな動きをしたら怪我で潰れるのは当たり前なのかもしれない。熟練の人だって怪我をすることがあるのだから、これから始める者については余計そうだろう。
「まあ、全部治ってからだ。きちんと治るまでは勝手に動くな。様子を見てできそうなことは指示してやるから」
「……! お世話になります、本当にありがとうございます……!」
皆さんお忙しいのに。
萩原さんがくすくす笑い出して、松田さんがニヤッとしておられます。
「降谷ちゃんすっかり保護者だね」
「過保護と言ってやりたいが、櫛森だからなあ……全部まともってなァ……これから大変だな、お前ら」
「お前も巻き込むからな?」
「へーへー」
皆さんお優しくて泣きそうです。
私は本当に、しあわせな奴です。
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実は、警察学校を受験して色々とお勉強させてもらうことをまだ少し考えていました。
降谷さんの協力者としては民間であり続けたいのが大きいの
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